あなたはすべてのセールスライターが学ぶ、世界一稼いだと言われるセールスレターを知っていますか?
すべてのセールスライターの登竜門になっていて、知らないヤツは ”モグリ” と言われるほどです。
このセールスレター、1974年にアメリカの経済紙『ウォールストリート・ジャーナル』に依頼されて、マーティン・コンロイ(Martin Conroy)というコピーライターが書き上げました。
その後、時代とともに購読料金の変更に伴っての数字の修正はありましたが、内容そのものは大きく変わらず、ほとんどそのままのカタチで28年間も使われ続けました。
このセールスレターがウォールストリート・ジャーナル誌にもたらした売上は総額で20億ドル以上。まさに世界一稼いだ、スーパー・セールスレターです!
効果実証済みの超有名なセールスレターなので、多くの広告人がこの型を真似してセールスコピーを作っています。
きっとあなたも、オリジナルは知らなくても似たようなセールスコピーはどこかで見たことがあるのではないでしょうか?
このセールスレターの型を学ぶことで、ブログ記事やメルマガを書くときなど、さまざまなライティングの場面で役に立ちます。
この記事ではそのセールスレターの日本語訳と原文を掲載するので、あなたのコピーライティングの参考にしてみてください。
では行きます。
世界一稼いだセールスレターとは?
世界で一番稼いだセールスレターとは、米ウォールストリート・ジャーナルに掲載された、「Two Young Men」というセールスレターです。
1974年に掲載されてから2003年までの約28年間、ほとんど内容を変えることなく使われ続けました。入れ替わりの激しいコピーの世界で28年もの間、そのまま使われ続けるというのは、ものすごくめずらしいことです。
あまりの秀逸さに、ライティング技術を学ぶための教材としても取り上げられることが多いですね。というより、ライティングの基本を学ぶ上で、このコピーを教えない学校や教材はあり得ない。
日本語訳でも、このアイデアの良さが分かりますが原文を読むとその素晴らしさがより伝わると思います。(映画だって意訳された吹き替え版よりもオリジナルを見た方が製作者の意図が正確に伝わりますよね)
私はこのセールスレターを初めて読んだとき、鳥肌が立ちました...
二人の男の物語(日本語訳)
親愛なる読者のあなたへ
25年前の春、二人の若者が同じ大学を卒業しました。この二人には、共に成績が良好で、共に人柄も良く、共に将来の夢と希望に満ち溢れている―――大学を卒業する多くの若者がそうであるように―――という共通点がありました。
そんな二人が25年ぶりに大学の同窓会に出席しました。25年たっても彼らはとてもよく似ていました。二人とも幸せな結婚をし、二人とも3人の子どもに恵まれていました。そして、二人とも中西部にある製造メーカーに就職していたのです。でも、違うことが一つだけありました。一人は小さな部署のマネージャーで、もう一人は社長になっていたのです。
何が違ったのか
何の差が彼らの人生の違いなのか。あなたも不思議に思いませんか? 持って生まれた知性や才能、努力の違いではありません。一人が成功したくて、もう一人が成功したくなかったわけでもありません。二人の人生を変えたのは、持っている知識と、その活かし方にあったのです。
これが、あなたにウォールストリート・ジャーナルを紹介する理由です。というのも、ビジネスに活かせる知識を読者に提供すること―――それが私たちの使命だからです。
他にはないユニークな紙面
ご存知のように、ウォールストリート・ジャーナルは他に類を見ない新聞です。本誌は米国で唯一、日刊のビジネス紙であり、世界最大のビジネスニュース専門スタッフによって作られています。
紙面には、ビジネスマンにとって重要で興味深い記事が、さまざまな分野にわたって掲載されています。株式や金融の情報だけではありません。動きの早いビジネス世界のありとあらゆるニュースをお届けします。ウォールストリート・ジャーナルは、あなたが必要とする情報を、必要な時に提供します。
知識は力
私は今、ウォールストリート・ジャーナルの第一面を見ています。ここは米国で最も人気のトップページです。ここにはその日の主要なニュースの詳細な解説、局面ごとのビジネスニュース、インフレ率、卸売物価、自動車価格、政府の主要な政策に関する企業の税優遇措置などの記事が掲載されています。
そして二面以降も魅力的で重要な記事であふれています。マーケット欄には、消費者のニーズ探索や企業の市場シェア拡大に必要な情報があります。法律、技術、メディア、マーケティングに関する記事に加え、中小企業経営者の挑戦に関する特集も毎日掲載されています。
また、資産運用に関するニュースと統計を入手するには、ウォールストリート・ジャーナルは唯一、そして最高の情報源となります。金融・投資欄には、便利な図表や市場を展望できる指標のほかにも、米国で最も影響力があると言われている「Abreast of the Market」、「Heard on the Street」、「Your Money Matters」の3つの投資コラムが掲載されています。
もし、ウォールストリート・ジャーナルを読んだことがなければ、本紙がどれだけあなたの役に立つのか想像もつかないのではないでしょうか。
ウォールストリート・ジャーナルに登場する情報のほとんどは他では見ることのできない情報です。本紙の印刷は全米各地で行われていて、毎営業日の早い時間にあなたに届くようになっています。
定期購読割引
私たちの言うことが正しいとお確かめいただくために、これからの13週間、たったの44ドルで定期購読をしてみてください。これは最も短い定期購読で、ウォールストリート・ジャーナルを知っていただくための最高の方法です。
さらに安く購読をご希望するのであれば、年間購読149ドルをお薦めします。通常価格よりも40ドル安くなります。
お申し込みは簡単です。同封の注文カードをご記入のうえ、返信用封筒で返送してください。 もしご満足いただけなければ、定期購読はいつでもキャンセルが可能です。その場合、未購読分の料金は返金いたします。
これがフェアで妥当な提案だと思われるのであれば、ウォールストリート・ジャーナルがあなたのためにできること―――すなわち、私たちが何百万人の読者にしていること―――をすぐに確認していただけます。今すぐに同封の注文カードをご返送ください。ただちにお届けを開始します。
さて、この手紙の冒頭に登場した二人の大学の同級生の話に戻りましょう。彼らは一緒に大学を卒業し、ビジネスの世界でも一緒にキャリアをスタートさせました。でも、その後の二人のビジネス人生を変えたものは何なのか? それは、、、
知識、それも役に立つ知識とその活かし方
に他なりません。
成功への投資
ウォールストリート・ジャーナルを読めば、すぐにあなたも成功するというわけではありません。でも、あなたにとって興味深く、信頼性があり、そして役に立つ情報がいつでも掲載されていることをお約束します。
誠意をこめて
PRK: id
Encs追伸:ウォールストリート・ジャーナルの定期購読料金は課税控除の対象となる場合があります。税理士にご確認ください。
どうですか?
ウォールストリート・ジャーナルを読んだ人と読まなかった人の違いを際立たせて、読むべき根拠をロジカルに、リズミカルに次々と並べていく...
あなたも鳥肌が立ちませんでしたか?
では次に、原文をご紹介します。
Two Young Men(原文)
THE WALL STREET JOURNAL
Dear Reader:
On a beautiful late spring afternoon, twenty-five years ago, two young men graduated from the same college. They were very much alike, these two young men. Both had been better than average students, both were personable and both — as young college graduates are — were filled with ambitious dreams for the future.
Recently, these men returned to their college for their 25th reunion.
They were still very much alike. Both were happily married. Both had three children. And both, it turned out, had gone to work for the same Midwestern manufacturing company after graduation, and were still there.
But there was a difference. One of the men was manager of a small department of that company. The other was its president.
What Made The Difference
Have you ever wondered, as I have, what makes this kind of difference in people’s lives? It isn’t a native intelligence or talent or dedication. It isn’t that one person wants success and the other doesn’t.
The difference lies in what each person knows and how he or she makes use of that knowledge.
And that is why I am writing to you and to people like you about The Wall Street Journal. For that is the whole purpose of The Journal: to give its readers knowledge — knowledge that they can use in business.
A Publication Unlike Any Other
You see, The Wall Street Journal is a unique publication. It’s the country’s only national business daily. Each business day, it is put together by the world’s largest staff of business-news experts.
Each business day, The Journal’s pages include a broad range of information of interest and significance to business-minded people, no matter where it comes from. Not just stocks and finance, but anything and everything in the whole, fast-moving world of business… The Wall Street Journal gives you all the business news you need — when you need it.
Knowledge Is Power
Right now, I am looking at page one of The Journal, the best-read front page in America. It combines all the important news of the day with in-depth feature reporting. Every phase of business news is covered. I see articles on new inflation, wholesale prices, car prices, tax incentives for industries to major developments in Washington, and elsewhere.
And there is page after page inside The Journal, filled with fascinating and significant information that’s useful to you. The Marketplace section gives you insights into how consumers are thinking and spending. How companies compete for market share. There is daily coverage of law, technology, media and marketing. Plus daily features on the challenges of managing smaller companies.
The Journal is also the single best source for news and statistics about your money. In the Money & Investing section there are helpful charts, easy-to-scan market quotations, plus “Abreast of the Market,” “Heard on the Street” and “Your Money Matters,” three of America’s most influential and carefully read investment columns.
If you have never read The Wall Street Journal, you cannot imagine how useful it can be to you.
Much of the information that appears in The Journal appears nowhere else. The Journal is printed in numerous plants across the United States, so that you get it early each business day.
A Money-Saving Subscription
Put our statements to the proof by subscribing for the next 13 weeks for just $44. This is among the shortest subscription terms we offer — and a perfect way to get acquainted with The Journal.
Or you may prefer to take advantage of our better buy — one year for $149. You save over $40 off the cover price of The Journal.
Simply fill out the enclosed order card and mail it in the postagepaid envelope provided. And here’s The Journal’s guarantee: should The Journal not measure up to your expectations, you may cancel this arrangement at any point and receive a refund for the undelivered portion of your subscription.
If you feel as we do that this is a fair and reasonable proposition, then you will want to find out without delay if The Wall Street Journal can do for you what it is doing for millions of readers. So please mail the enclosed order card now, and we will start serving you immediately.
About those two college classmates I mention at the beginning of this letter: they were graduated from college together and together got started in the business world. So what made their lives in business different?
Knowledge. Useful knowledge. And its application.
An Investment In Success
I cannot promise you that success will be instantly yours if you start reading The Wall Street Journal. But I can guarantee that you will find The Journal always interesting, always reliable, and always useful.
Sincerely,
PublisherPRK:id
EncsP.S. It’s important to note that The Journal’s subscription price may be tax deductible. Ask your tax advisor.
まとめ
このセールスレターは時代とともに細部の調整こそありましたが、コピーの軸となる部分はまったく変わっていません。おそらく人間に感情が無くならない限り、いつまでも効果が出続けるでしょう。
もしこれからセールスライティングを学ぼうとしているのであれば、この型は必ず習得してください。
きっとあなたの強力な武器になるはずです。
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