あなたのクーポンオファーは効果がありますか?
「あまり反応ないんだよね、、、」
もしそう思っているのであれば、これから話すことをよく聞いてください。
今も昔もクーポンは強力な集客ツールです。正しく使えば多くのお客さんを集めて、必ず売上が増えるようになります。でも使い方を間違えると割引されるのが当たり前になってしまい、クーポンなしでは「高いから買わない」となってお客さんが離れていくようになります。
集客のクーポンでかえってお客さんが離れていく、そんな事態は避けたいですよね?
そうならないためにも、正しい知識でクーポンオファーを上手に使いましょう。
これからあなたに正しいクーポンの使い方とオファーを成功させる11のコツをお話します。
目次
そもそも、クーポンオファーにはどれだけ強力な集客効果があるのでしょうか?
じつは、クーポンオファーは私たちが生まれるずっと前から使われ続けている効果実証済みの集客手法なんです。
クーポンの始まりは明治時代
じつはクーポンの歴史は古く、今から130年前の1887年。米国でコカ・コーラ社が無料券の配布を行ったのが最初と言われています。その頃の日本は明治時代です。(正確には明治20年。日本最初の内閣総理大臣として伊藤博文が活躍した、そんな時代です)
コカ・コーラ社がクーポンを持ってきたお客さんにコーラを一杯無料で試飲させたところ、これが大当たり。販路を拡大するために、次は小売業者やソーダ水売り場を経営している人に原液で8リットルのコーラを提供して、そのうちの半分(コーラ128杯分)をお客さんに無料で試飲させるキャンペーンを展開。この積極的なクーポン(マーケティング)戦略であっという間に販路を拡大し、1895年には米国全州でコカ・コーラを販売するようになりました。
それからクーポンは消費者と販売者を結びつける強力な集客ツールとして、ありとあらゆる業界で絶大な存在感を示してきました。
ちなみに、米国のクーポン委員会が発表した数字によると、
- アメリカ人の86%がクーポンを利用している
- ある年のアメリカの消費者はクーポンを利用することで約27億ドル(日本円で2943億円。1ドル109円で計算)も節約している
- メーカーによる2007年のクーポンの発行額は3500億ドル(日本円で38兆1千5百億円。1ドル109円で計算)を超えた
など、ものすごい存在感のあることが証明されています。
ちなみに日本でクーポンが使われ出したのは1990年代後半ごろから。グルメサイトのパイオニアである「ぐるなび」やファーストフード最大手の「マクドナルド」がウェブサイト上でクーポンの配布を行ったのが普及のきっかけです。
米国に比べれば日本での普及はかなり遅いものの、今だに「グルナビ」や「マクドナルド」がクーポンを発行し続けていることを考えれば、十分な集客効果があることがわかりますよね。
では、いよいよこれからクーポンオファーを成功させるコツを見ていきます。
クーポンオファーを成功させて売上を増やす11のコツ
私たちは ”お得” が大好きです。
「得したら困るよ!」
そんな人、あまりいませんよね?
そう。クーポンオファーを成功させるにはそのクーポンがお客さんにとって本当に ” お得 ” だと思ってもらうことが重要です。
では、”お得”だと思ってもらうにはどうすればいいのか?
そのコツがこちら。全部で11あります。
- クーポンがあることを伝える
- どんな特典が受けられるかを伝える
- 利用しないと損だ!と思われるような特典を示す
- 専門用語を使わない
- ターゲットを示す
- クーポンをたくさんつける
- 写真やイラストで示す
- 利用期限や締め切りを示す
- 太い破線で囲む
- クーポンに追跡コードを振っておく
- クーポンと引き換えにEメールアドレスなどを取得する
どれも基本的なことですが意外とできていないクーポンも多いです。
さあ、ひとつずつお話しします。
クーポンがあることを伝える
じつはまったくの盲点なのですが、クーポンを用意したのに気づいてもらえないということがあります。気づいてもらえなければそこにクーポンがないのと同じ。
チラシであればクーポンの定位置である四隅に、ダイレクトメールであれば開封率を高めるためにもクーポンが同封されていることを、ウェブサイトであればクーポンページの存在をしっかりと示しましょう。
とくにウェブサイトではお客さんの興味を引く要素がないとワンクリックで簡単にページを閉じられて他のサイトへ移られてしまいます。ひとつのページに多くの情報を詰め込むと捜索困難な場合も多いです。トップページのすぐわかる位置にクーポンページがあることを示しましょう。
どんな特典が受けられるかを伝える
どんな特典が受けられるのか、クーポンの内容を具体的に示しましょう。クーポン自体にも特典の内容を示すとお客さんの意識が向きやすくなるので効果倍増です。
クーポンは来店してくれることや会員登録してくれることに対しての特典の約束です。
人は曖昧な約束には魅力を感じません。ましてや、お金を払う立場のお客さんであればなおさらです。曖昧な約束には行動を起こしません。
たとえば、大切な友人に対してあなたはいいかげんな約束をしませんよね? それと同じくらい大事なことです。
曖昧な約束とは次のようなものです。
- 素敵な景品をご用意しています。
- すばらしいことが起こります。
- きっと何かを差し上げます。
実際に見かけたコピーですが、今の時代、ちょっと胡散臭いですよね。
クーポンを利用しないと損だ!と思われるような特典を示す
私たちが行動を起こす理由はたったの二つしかありません。
一つは損をしない(苦痛を避ける)ため。それと、もう一つは得をする(快楽を得る)ためです。そして、より強いモチベーションとなるのは ”損をしない” です。
「このクーポンを利用しないと損だ!」と思われるような強いオファーやコピーを打ち出しましょう。
参考記事:PRナビ『思わず行動してしまう!見込み客が抵抗できない行動欲求の本質とは?』
専門用語を使わない
受け手に分かりづらいような言葉や表現を使わない。
とびきりのオファーを用意しても、言っていることが難しかったら相手に伝わりません。
たとえば、
- 12 MB SmartCache キャッシュ
- 6 コア数
- 12 スレッド
- 45.0 W 最大 TDP
- 2.90 GHz 動作周波数
- 4.80 GHz ターボ・ブースト利用時の最大周波数
「このスペックが自慢のインテル®︎ Core ™️ i9-8950HKプロフェッサーを無料でプレゼント!」
と言われてもパソコンに詳しい人でなければ、「・・・・・」ですよね?
すごそうなのは何となくわかるのですが、どうすごいのかわからない。自分たちの業界では当たり前の言葉や表現でも、お客さんにとってはチンプンカンプンな場合があります。
オファーの価値を最大限に上げるには、相手が理解できるような言葉や表現でオファーの価値を伝えましょう。
ターゲットを示す
ターゲットが誰なのか、はっきりと示すことで「これはオレに関係ある話だ」「私に言ってるのね」と認識され、ターゲットの行動につながります。
たとえば、こんな具合です。
- 小学生以下のお子様対象
- 4名様以上のお客様対象
- 女性限定
- コスプレしている人限定
もし、自分がクーポンの対象であれば嬉しいですよね。他の人よりもお得になるわけですから。優越感が行動のきっかけになることもあります。
戦略的なターゲティングオファーだと、コスプレイベントで ”コスプレしている人限定クーポン” なんてのもあったりします。それって、周りの人がほとんどターゲットですよね(笑) かなり反応が高いと思いませんか?
クーポンオファーのターゲットが誰なのか、はっきりと示しましょう。
クーポンをたくさんつける
駅前のコーヒースタンドや立ち食いそば、マクドナルドなどでよく使われるテクニックです。
コーヒースタンドや立ち食いそばのように同じクーポンをたくさんつけて回数券タイプでもいいし、マクドナルドのように何種類ものクーポンメニューをつけるのも効果的です。たくさんのメニューがあると、ついつい全部のクーポン内容をチェックしてしまいますよね。
これこそまさに、”お得” を求める人間の性(さが)に訴求した、かなり強力なオファーです。
それにたくさんのクーポンは使わなくても持っているだけで得した気分になるので「この店はサービスがいい」とお客さんからの印象も良くなります。
クーポンブック(多くのクーポンチケットが綴られていて本のようになっているもの)で総額○○円のお得、なんて売り文句もこのような心理作用を狙っています。
「総額36,280円のお得なクーポンが付いています!」なんて言われると、使ってはじめて得する仕組みなのにクーポンブックを持っているだけで得した気分になりませんか? ちょっと不思議ですよね。
特典の内容を写真やイラストで示す
A picture is worth a thousand words
これは古くからある英語のことわざで、直訳すると「絵は千の言葉の価値がある」です。「百聞は一見に如かず」のほうがわかりやすいでしょうか?
人は頭の中でイメージできないものには魅力を感じないし、欲求も起こりません。つまり、行動を起こしません。
あなただって、「スペシャル・デラックス・ゴージャス・デザートをプレゼント!」なんて、文字情報で言われても美味しそうと思ったり、食べたいと思いませんよね?
- 何がスペシャルなのか?
- どのようにデラックスなのか?
- どれだけゴージャスなのか?
これだけではお客さんの頭の中で具体的な美味しさをイメージできないからです。
当たり前のように聞こえますが、人は見たことを100%、頭の中で再現します。そして私たちは再現された情報に何らかの反応をするように脳内のプログラムがデフォルト(基本設定)されています。
「見たら食べたくなった」とか「衝動買いしてしまった」というのも、見る前は何とも思わなかったのに、見たことで感情のスイッチが入ったからです。
人は見たことで頭の中に再現し、感情が刺激され、行動を起こします。お客さんの行動を引き起こすように、特典の内容を写真やイラストで示しましょう。
利用期限や締め切りを示す
私たちが朝、時間通りに起きるのも仕事に行く時間が決まっているからであり、決まっていなければまず起きません。おそらく、ゆっくり朝寝を楽しむのではないでしょうか。
人類の最大の発明は締め切りだ。なぜなら締め切りがあることで、私たちは行動を起こせるからだ
利用期限や締め切りは私たちの行動のきっかけになります。いつでも使えるクーポンは後回しにされますし、日時を決められたクーポンのほうがお客さんの動機になるものです。
利用期限や締め切りは、売り手の都合でないほうが効果的です。
- 季節の食材なので、今しか食べられない
- クリスマスメニューを○○日まで提供
- 消費税増税前の今がチャンス
いくら販売目的のクーポンであっても、売り手の下心が見えすぎたものはお客さんが興ざめする場合がありますので。
希少性を示す
「なぜダイヤモンドは価値があるのか?」
答えは簡単。
数が少ないからです。道端に転がっている石ころには価値を感じないけど、ダイヤモンドに価値を感じるのは、そんな心理作用です。
- 数量限定
- 先着〇〇名様限り
- 手に入りづらい食材
- 一頭から取れるのはわずかこれだけ
など、特典の希少性を示すこともお客さんが行動を起こす強力な動機づけになります。
クーポンに追跡コードを振っておく
どのクーポンやどの媒体の反応が高いのか?
あなたがいいと思うオファーとお客さんが喜ぶオファーが必ずしもイコールではありません。複数のオファーを用意した場合は、どれが効果的なのか確認できるようにしましょう。
また、使う媒体(メディア)も選ばなくてはいけません。
あなたの来てほしいお客さんが反応するのは新聞なのか、折り込みチラシなのか、それともFacebook広告なのか?
実際に利用があったクーポンから媒体を辿れるように、クーポンに追跡コードを振っておきましょう。このような仕掛けを ”鍵付き” と言います。
はじめてクーポンを出す場合、あなたがターゲットとしているお客さんが
- よく立ち寄る場所はどこか?
- 購読している新聞や雑誌は?
- 趣味や家族構成は?
などの行動パターンをリサーチして媒体を選ぶと失敗も少なくなります。
クーポンと引き換えにEメールアドレスなどを取得する
Eメールアドレスなどの取得はクーポンオファーする側にとって大きな仕事のひとつです。
もしあなたが自分のウェブサイトにクーポンページを用意しているのであれば、オファーと引き換えに必ずお客さんのメルアドや誕生日などを教えてもらいましょう。
連絡先を知っていれば、こちらからお客さんを呼び込めるからです。呼び込みもしないでお客さんが来てくれるのをただ待つだけ。これはお客さんにあなたのお店の経営を任せているのと同じことです。
本当の住所とは違ってEメールアドレスであれば取得のハードルはだいぶ低くなります。とびきりのクーポンオファーと引き換えにメルアドを取得しましょう。これに誕生日が加わればとても強力です。
レストランに行って誕生日を一人で祝う人はあまりいないでしょう。(誕生日は、私たちが外食する最大の理由ですし、ふだんよりも少しくらい奮発するはずです。だから連絡先と誕生日がわかれば、簡単に、売上を3倍にできるのです。
まとめ
これが飲食店がクーポンオファーを成功させて集客と売上を3倍にする11のコツです。
間違いなく言えるのは、今も昔もクーポンは強力な集客ツールだということ。正しく使えば多くのお客さんを集めて、必ず売上が増えるようになります。でも使い方を間違えると割引に慣れてしまい、クーポンなしではお客さんが離れていくようになります。
集客のクーポンでかえってお客さんが離れていく、そんな事態を避けるためにもクーポンオファーは正しく使いましょう。
【無料レポート】「インターネット集客の教科書」
そんな怒りにも似た気持ちで、私はこのレポートを書きました。
いつも思うのは、 「インターネットを使えばもっと簡単にできるのに」ということ。
事実、見込み客だけでなく取引先や従業員まで、あなたのビジネスに関係 するすべての人をもっと簡単に集めることができます。それもあまりお金 をかけずに、です。
インターネットを使えば資金力のある大企業とだって戦えます。
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