すべての原因はスマホです。

スマホが外食チェーンからお客様を奪い、個人店に連れてくるようになりました。

外食チェーンの存在感

多くの人がスマホの普及する前、つまり、ガラケーの時代は、外で何かを食べようと思った時は、とりあえず目についたチェーン店に入ったり、思いついたチェーン店を探したりしていました。たとえば、手軽にイタリアンを食べたいなと思ったらサイゼリヤを探したり。

チェーン店は値段が安く、味もそこそこ美味しいので、期待通りの食事することができるからです。サービスも均一化されているので当たり外れもないし。

だから、外食チェーンを展開する企業は、都市部などの大商圏に狙いを定め、積極的に出店することでシェアを拡大し、急成長してきました。どこにでもあり、誰でも安心して入れる店として強い存在感を示すことで、私たちの外食の選択肢にすっかり定着したのです。

テレビCMをバンバン流して認知度を上げたり、資本力のある企業だからできる戦略です。

サラリーマンが昼メシを手っ取り早く済ますのにチェーンの牛丼屋を選んだり、仕事帰りに気軽に飲むのにチェーンの居酒屋を探したり、、、すぐに想像できますよね。

お客様の行動パターンの変化

でも、スマホの登場によってお客様の飲食店選びが大きく変わりました。

飲食するときの最初の行動が、「視界に入る」とか「思いつく」店を探すことから、スマホで「検索」して探すようになったのです。

今はスマホで検索すれば、たとえば半径五百メートル以内のイタリアン、などすぐに好みのお店を探せる時代です。さらに、お客様同士の口コミ情報で当たり外れも少なくなったり。つまり、チェーン店の存在感が弱くなったのです。

インターネット技術の進歩により、ガラケー時代ではなかなか分からなかったお店の評判や店内の様子に働く人の顔まで見えるようになり、簡単に情報がシェアされ、お店の個性までもが飲食店選びのポイントになりました。

すると、サービスの均一化されたチェーン店はあっという間に単なる没個性のつまらない店へと立場が変わってしまったのです。もともと人間は単調さとマンネリを嫌い、つねに変化と刺激を求める生き物ですからね。

そして、Facebook、TwitterやインスタグラムといったSNSを使って「私が見つけた店」や、「私のこだわりの店」を友人など多くの人に情報発信することで、さらに充実感を得るようになりました。チェーン店では、「私が見つけた店」になりません。たぶん、「インスタ映え」も難しいのでは?

個人店の存在感

こうなると、店主ひとりで切り盛りするような個人経営のお店でも、今までの営業範囲以上に、とても広い商圏で大勢のお客様をターゲットにすることができます。

今まで世の中にほとんど存在を知られることのなかった個人店が、世界中にお店の情報を知ってもらえるようになったのです。たとえば、田舎にあるような個人店でも「地元の漁師が通う」とか、「人里離れた秘境にある」など、あまり世間に知られていないことをお店の価値としてアピールするようになり、その価値を求めて遠くからお客様が通うようになりました。

ちなみに、私の知っている「地元の漁師が通う店」には地元の漁師以上に多くの観光客が食べにきます。もっと面白いのは、「地域に愛される店」のお客さんのほとんどが県外からやってきているという現実です。

近くにスタバができたら終わりだ、といっていた個人経営の喫茶店が自信をもって営業できるようにもなりました。

だから、インターネットを上手に使ってお客様に価値ある情報を発信し、集客につなげていけば、個人経営のお店でも売上が安定化できるのです。

情報をコントロールすること

でも、気をつけなければいけないことがあります。

それは、自分の店の情報は自分で正しく発信してコントロールする必要があるということです。

SNSを使って、お店の情報を広めてくれるのはありがたい反面、その情報が必ずしも正しい宣伝にはならない場合があるということです。

たとえば、落ち着いた雰囲気を売りにしている店なのに、たまたま子連れのグループで賑やかな場面に出くわしたお客様が「賑やかな店」で楽しかった、と発信したら、その情報を受けた人は「賑やかな店」に期待して来店したり、そう受け止めた情報を他の人にもシェアするかもしれません。

つまり、あなたは落ち着いた雰囲気を求めるお客様に来てほしいのに実際に来店するのは賑やかさを求めるお客様、というミスマッチが起こり得ます。

看板メニューは和牛100%のハンバーグなのに、ホルモン焼きにすごく期待して来店してくるかもしれません。

店にとって不都合なミスマッチなら、お客様の情報を一人歩きさせずに、店として正しい情報を発信する必要があります。

まとめ

スマホの普及により、個人店でもお金をかけずに集客できるようになりました。

飲食店を探すお客様は、とにかく情報を求めています。情報に満足して、お店を選びます。この流れは今後も変わりません。なぜなら、人は知らないことを恐れ、知りたがる生き物だからです。スマホの普及により、というのは知る手段がマス広告からインターネットに変わっただけなのです。

あなたが個人店の経営者であれば、オウンドメディア(時点の広告塔)を使って、お客様に向かって価値ある情報を発信し続けて下さい。多くのお客様にあなたのお店の価値を知ってもらえる限り、集客に心配することはないはずです。

 

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