もしあなたがメルマガ読者に親しみを感じてもらいたいのであれば、やってはいけないことが2つあります。
一つは読者に「みなさん」と呼びかけること。それともう一つは読者を「○○様」として接することです。
これはライティング初心者にありがちな間違いで、読者に対して丁寧なつもりがじつは逆効果です。これでは親しみを感じるどころか、売り手と買い手の壁を築き上げてしまいます。
あなたが親しみを感じてもらいたいのであれば相手との距離が近くなるような呼びかけや接し方をしていきましょう。
信頼関係と親近感
ビジネスの原則は「相手との信頼関係を築いてから、価値とお金を交換する」ですよね。
よほどあなたに全国的な知名度でもない限り、多くの人はあなたのことを知りません。知らなければあなたを信頼することも、あなたから何かを買うこともできません。
でも、あなたのメルマガ読者は何らかのカタチであなた(とあなたのビジネス)という存在を認知し、読者登録してくれました。
だからあなたはメルマガ読者と親しくなって、相手との信頼関係を深めていって、価値とお金を交換したい、つまりはたくさん売りたい、こう考えているわけですよね。
であれば、「みなさん」よりも「あなた」と呼びかけて、「○○様」よりも「○○さん」と接するようにしましょう。
「みなさん」よりも「あなた」を使う
相手と親しくなるための基本的なコミュニケーションは、「一対多」ではなく「一対一」です。
例えば、あなたのクラスに転校生が入ってきたとします。
彼の席はあなたの隣。そしてあなたにこう話しかけてきました。
はじめまして。
田中一郎です。
僕はみんなと仲良くなりたいと思っています。
だからよろしくね。
まあ、悪くはありません。でも特別仲良くなりたいと感じることはありませんよね。
そのとき、こう話しかけられたらどうでしょうか?
はじめまして。
田中一郎です。
僕はあなたと仲良くなりたいと思っています。
だからよろしくね。
「あなた」と仲良くなりたいと好意を見せられたら、あなたも悪い気はしないはずです。それどころか、自分に好意を示してくれる相手のことをもっと知りたいと思うのではないでしょうか?
人は誰でも自分は特別な存在でありたいと願っているものです。「その他大勢」として扱われて、うれしく思う人はいないでしょう。
だから相手と親しくなるには「一対多」ではなく「一対一」のコミュニケーションが基本です。
ほとんどの場合、インターネットを通して情報を得るのは一人のときでしょう。
よほど重大なニュースに注目するというのでもない限り、ブログもメルマガもみんなで集まって記事を読むということはきっとありませんよね。スマホで読むときは電車での移動中とか、仕事の合間とか、何かのすきま時間を使って一人で読むことがほとんどでしょう。
そう考えれば、スマホでもパソコンでも画面の向こうにいるたった一人の読み手に話しかけるのに、「みなさん」では違和感がありませんか?
だからブログでもメルマガでも、端末の前にいるたった一人の読み手を特別な存在と認めて、「みなさん」よりも「あなた」を使います。
「○○様」よりも「○○さん」を使う
それと、仲の良い友だちに話しかけるときに「様」は使いませんよね。手紙やEメールの冒頭に使うことはあっても、本文で繰り返すことはないはずです。
「様」という言葉は売り手と買い手をはっきりと線引きした敬称です。使われることで相手は自分が買い手であることをはっきりと認識するようになります。お金を払う立場にあることをはっきりと自覚させられてしまいます。(親しい友人同士であっても改まって話しかけられると、なんか身構えてしまいますよね。何か大変なことを頼まれるんじゃないか? 何を言い出すんだろう、、、 どうやって断る? あれと同じ感覚です)
あなたに親しみを感じてもらい、売り手と買い手の壁を壊すはずなのに、「○○様」を繰り返すことで強固な壁を築くことになってしまいます。
例えば、あなたがアパレル関係のメルマガを発行しているとして、
田中様
こんにちは。
そろそろ春夏ファッションがショーウィンドウに登場する時期ですね。
もう準備できていますか?
もしまだであれば、これから今年の春夏のトレンドをご紹介します…
このあと、売り込まれるのが容易に想像できますよね。もちろん、アパレル関係のメルマガを読むメリットの一つはトレンドに合ったファッションを探すことです。だから売込みは大いにアリです。
でも親しさを演出するという点では「○○さん」のほうに軍配が上がります。
田中さん
こんにちは。
そろそろ春夏ファッションがショーウィンドウに登場する時期ですね。
もう準備できていますか?
もしまだであれば、これから今年の春夏のトレンドをご紹介します…
う〜ん。まだ少し固いですね。
でも「○○さん」で始まれば、もっとカジュアルな文体を使えるようになります。
例えば、
田中さん
こんにちは!
そろそろ春夏ファッションがショーウィンドウに登場する時期ですね~。
もう準備しました?
まだなら、とっておきの今年のトレンドを紹介しちゃいます!
これで春夏コーデはバッチリですよ~!!
これでグッと砕けた感じになりましたね。仲の良い店員さんからのメッセージに見えませんか?
「○○様」だと固めの定型文になりがちですが、「○○さん」だと相手の年代や好みのジャンルによって柔軟に合わせたメッセージを作りやすくなります。
誤解しないでほしいのですが、相手に対して敬意を払わないといっているのではありません。信頼関係を深めるには親しみやすさが大事だと言いたいのです。
だから親近感を出すために「○○様」よりも「○○さん」を使います。
まとめ
あなたがメルマガ読者に親しみを感じてもらいたいのであれば、「みなさん」よりも「あなた」、「○○様」よりも「○○さん」を使いましょう。
売り手と買い手の間には間違いなく大きな壁が存在します。その壁を壊すには買い手に対する親近感が重要な要素です。(接客業であれば、お客さんに対して笑顔を絶やしませんよね?)
親しみのあるコミュニケーションで信頼関係を築き、あなたの提案する価値とお客さんのお金を交換する。インターネットという媒体を通すだけで、商売の原理原則に変わりはありません。
メルマガを書くときにも、このことを忘れないようにしましょう。
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