「すべての施策を成功させたい」
私たちの自然な感情に、失敗したくない、というものがあります。
失敗することで失ったり、笑われたり、誰かに批判されるのを避けたい。そのために物事を完璧にしたいと考えます。
だから施策を練るときも、ほとんどの人はしっかり時間をかけて慎重にいきたい、となるのですが、、、
でも、じつは施策を打つにあたり、成功率は10%でいいと知っていたらどうでしょうか。
なんか気持ちが楽になりませんか?
成功率は10%でいい
「成功率10%なんて低すぎるよ」
ひょっとしてそう思いましたか?
考え方としてはこういうことです。
例えば、施策を打つための予算が100万円あるとします。
それも、この予算は必死になってかき集めたお金。これを使って成果を出せなかったらヤバイ、くらいの大事なお金です。
こういう性質のお金ほど、失敗してはいけない、と思いますよね。慎重になり過ぎてなかなか施策を決められないでしょう。
どうしてかというと、その施策に100%の成功を求めるからです。
ここでちょっと見方を変えてみます。
例えば、100万円の予算を10万円ごとに分けたらどうでしょうか?
そうすれば施策が10回打てることになります。100万円の施策にすべてを賭けて成功させるのと、10万円の施策を10回実行して、そのなかで上手くいく施策を見つけるのではどちらが取り組みやすく、リスクが少ないでしょうか?
そう。10回の施策ですよね。
10回のうち1回でも成果が出れば100万円の予算全体からみた成功率は10%ということになります。それでOKという考え方です。
これってどうですか?
成功率10%の成功
この成功率10%には大きな意味があります。
どういうことかというと大きなリスクを回避しての成功率10%だからです。
もう一度確認すると、100万円の予算を分けて10万円の施策を10個打つ。こういうことですよね?
もし、このうちの1つの施策が上手くいって100万円以上の利益が出せたとすれば、ほかの施策がすべて失敗して90万円を失ったとしても1回で取り戻せるということです。そうすれば成功率は10%でも問題ないですよね?
10の施策をすべて同時に実行するのではなく、例えば3つずつ実行するのであれば、さらにリスクを少なくすることができます。かといって、1つ1つの施策に時間をかけて順番に試していくのも時間というリスクを抱えることになります。
ではどうするのか?
それよりも2~3つなど、施策の精度とスピードのバランスを考えながらすばやく実行していきます。
早く施策が打てれば、その分の結果も早くわかるようになります。そうすれば結果を分析し、改善することで次の施策の精度を上げることができます。つまり成功率を上げながら施策が打てるということ。
もし最初の施策で大きく成果を出せるようであれば、残りの予算を上手くいった施策に集中させることもできます。
大事なのは施策の再現性
ここで大事なのは施策の再現性。
同じように上手くいくのであれば、安心して予算を投入することができますよね?
先ほど、施策の1つが成功して100万円以上の利益が出せればという話をしました。でもそんなに上手くいくことは滅多にありません。
だけど再現性があれば投資対収益が10倍でなくてもいいんです。1回で回収できなくても、2回、3回と上手くいった施策を繰り返せば失った資金は回収できるし、それ以降はずっと利益を生み続けることができます(よね?)
早めに小さく失敗する
だから予算をいくつかに分けて上手くいく施策を早く見つけたほうがいいのです。
逆に言えば、上手くいかない施策を見つけるために早く失敗したほうがいいということ。それもできるだけ小さな失敗にとどめて致命傷を避けたほうがいい。その意図もあって施策を小さく打っていきます。
何もしないで立ち止まって、相対的に後退するよりも1勝9敗のつもりで施策を打っていく。小さな9敗は再現性のある1勝を繰り返すことで十分に取り戻せる。
「一勝九敗」で成長を目指す
失敗のほうが多かったけど、失敗を糧にしてさらに成長した
これはファーストリテイリングの柳井会長が自伝『一勝九敗』のなかで語っている言葉です。今や世界的な企業でも10回やって9回は失敗していた。
この言葉を腹落ちさせる意味は大きいです。
多くの施策は上手くいかないことを前提として、再現性のある施策を早く見つける。
このマインドが大事ではないでしょうか?
但し、柳井会長はこうも言っています。
致命的にならない限り、失敗はしてもいい
やはり失敗するにしても小さく抑えろ、ということですね。
まとめ
成功率10%の成功。これを知っておきましょう。
1つの施策にすべてを賭けている。だから100%成功させる。そのために、ああでもない、こうでもないと慎重になり過ぎてはいけません。仮説の精度を上げただけでは意味ないですし、それでコケたら目も当てられません。
それに立ち止まっていれば、相対的には状況が悪化していきますからね。競合に後れをとるだけでなく、あなたやスタッフの人件費、設備費、仕入れやその他もろもろ、コストは発生しているのに時間だけが経過していくことになります。
だから成功率10%の成功で勝ちパターンを早く見つける。
柳井流にいうと「一勝九敗」。
私たちはこれでいきましょう!
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