「えっ、トロンボーン?」
「なぜ?」
娘が入ったのは音クラ。(小学校の音楽クラブ、略してオンクラ。つまり吹奏楽ですね)
4年生になったら学校での活動の幅も広がり、部活を始めました。
その音クラで先日、担当する楽器の発表があって、娘はトロンボーンを吹くことになったようです。
3年生の終わりごろから音クラに入りたい、入ったらトランペットをやりたい、なんて言っていたのですが、夢の半分はかなわず、、、
そこで思ったのが冒頭の、
「えっ、トロンボーン?」
「なぜ?」
というのも、トロンボーンって、背の高い男子がやるイメージがありませんか?
クラスの中で背の順に並んだら、娘は真ん中より少し前くらい。
だから、
「えっ? リーチ足りてるの? 出せない音があるんじゃない?」
「トランペットやりたいって言ってたし、だったらトランペットのほうが合ってるんじゃないの?」
って思ったわけです。
トロンボーンはカッコいい
誤解しないでほしいのですが、トロンボーンは好きですよ、私。
体全体を使って演奏するなんて、動きの派手さもあって、カッコいいじゃないですか。(もちろん、どの楽器も体全体を使って演奏するし、イイとは思いますが、、)
動物に例えるなら、キリン。
私、キリン好きなんですよ。ゾウやライオンも好きだけど、あの長い手足を使って歩く姿の優雅なこと。キリンって、サバンナを時速60キロで走るんですよ。車と同じくらいのスピードで走るなんて、ちょっとびっくりですよね。さらに、長い首を伸ばして高いところの葉っぱをムシャムシャ食べるところなんて、たまらなく凛々しい。
トロンボーンも大きいというよりは長いという楽器。腕を目いっぱい伸ばして音を出すところなんか、まさに高いところの葉っぱを食べるキリン。パレードのトロンボーンはサバンナを闊歩するキリンそのもの。
だから私、金管楽器の中では一番、トロンボーンが大好きです。
でも娘にとってトロンボーンは長い。(キリンだって、長い)
リーチが足りるのかな? 腕を目いっぱい伸ばしても出せない音があるんじゃないか? と思ったわけです。
でも待てよ。これって、ひょっとすると、、、
まさか、トロンボーンは娘の強み?
ひょっとすると、娘は先生に強みを見出してもらったってこと?
ふと、そう思ったのです。
つまり、先生は娘に好きなことではなく、強みを活かせるようなことをやらせようとしたのでは? トロンボーンは娘の適正? トロンボーンは娘の特技?(正確にいうと、生徒たちは希望を聞かれたわけでもないので、先生が娘に好きな楽器をやらせないわけではないのですが、、)
初めての音クラ。初めての金管楽器なので、娘にとっては強みでも、適正でも、特技でも、なんでもないのですが、先生から見たらウチの娘に合っているのはトロンボーンだったのでしょう。
やりたかったのはトランペット、でも選ばれたのはトロンボーン。
これって、、、私たちのビジネスでも同じですよね?
強みで勝負する
たとえば、野球。とても人気のあるスポーツですし、好きな人は多いと思います。
でも、全員がピッチャーで4番というわけにはいかないですよね?
守備の役割があって、バッティングの役割がある。足が速い人もいればパワーがある人もいる。選手はチームの中で求められる役割を果たせることが大事。本人の希望もあるけれど、最終的には強いチームを作ろうとする監督の判断しだい。
たとえば、高校球児。彼らが全員、プロとして野球でメシを食っていけるわけではありません。どんなに野球に青春をささげても、プロになれるのは限られた人のみ。そこからさらに活躍できるのはほんのわずかな人ですよね?
好きなことをやるのとそれを専門にできるか、職業にできるかどうかは別の話。
バスケットボールの神様と言われたマイケル・ジョーダンだって野球に転向したら散々な結果に終わっています。あれほどの身体能力を持っていても、得意でない自分のフィールドで活躍するのは非常に難しい。
それはビジネスにおいても同じこと。戦うなら自分の得意なフィールドで勝負したほうがいいわけです。
自分の強みを活かせるフィールドで勝負すること
彼を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず
あなたも聞いたことがあると思います。
自分の強みを理解して、相手のことを理解すれば百戦して百勝するという、孫子の言葉です。
このほかにも、ビジネスにおいては
- 自分の強みを知れば、相手を知らなくても百戦して半分くらいは勝てる
- 自分の強みを知らず、相手を知れば百戦しても半分くらいは負けない
- 自分の強みを知らず、相手を知らなければ百戦して百敗する
といわれています。
自分の強みを活かせるフィールドで勝負する。
娘の場合、強みを活かせる楽器がトロンボーンだったということ。自分の強みを知ってトロンボーンを頑張れば、きっとすごいトロンボーン奏者になるんでしょうね。娘の将来に夢が膨らみます。
娘の強みを見出してくださった先生に感謝です。
ところであなたは自分の強みを活かしてビジネスをしていますか?
それは本当に、客観的に、だれが見てもあなたの強みですか?
—―葛西義弘
追伸。
トロンボーンに選ばれた。最初は微妙だったみたいですが、今ではすっかりその気になって、早起きして朝練に行っています。頑張れ! (娘には大人の話術でその気になってもらいました・笑)
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