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【集客ブログの書き方】1テーマ・1メッセージに絞って伝える(事例:ビル・クリントンの大統領選の戦略)

【集客ブログの書き方】1テーマ・1メッセージに絞って伝える(事例:ビル・クリントンの大統領選の戦略)

From:葛西義弘

「だから経済なんだよ! バカ!」

すみません。いきなり、汚い言葉を使ってしまって、、、

でも、この言葉を使ったのには理由が二つあります。

一つは、汚い言葉を使うことであなたの気を引きたかったから。たぶん、よほどの聖人君子でもなければ「バカ!」と罵られて春風のような穏やかな心でいられる人はいないでしょう。きっと「なんだと、この野郎!」と思いながら、この記事を読み進めてくれるんじゃないかと思ったからです。(または、すぐにこのページを閉じることでしょう、、、残念なことですが、、)

それともう一つは、ブログライティングするうえで非常に重要な話なので、怒りの感情を刺激することで記憶の中に深く刻み込んでもらいたかったからです。

It’s the economy, stupid

「It’s the economy, stupid(だから経済なんだよ! バカ!)」とは、1992年のアメリカ合衆国大統領選挙においてビル・クリントンがジョージ・H・W・ブッシュを相手に勝利を収めたときに使われたキャッチコピーです。

当時、ソ連との冷戦の終結や湾岸戦争の勝利など、外交政策で多くの実績を残していたブッシュを相手に、クリントンが勝つことは難しいと考えられていました。でも、このころ景気後退がみられていた米国において、経済に対して積極的に取り組まないブッシュよりもクリントンのほうが良い選択だというイメージを作り、見事、クリントンは大統領選に勝利しました。

ちなみに、前年の1991年3月、多国籍軍によるイラクへの地上侵攻の数日後に行われた世論調査ではアメリカ人の90%がブッシュ政権を支持していたにもかかわらず、翌年8月の調査ではアメリカ人の64%がブッシュ政権を支持しないと答えたそうです。

なぜ、クリントンはブッシュに勝利したのか?

その秘密は、メッセージを一つに絞り込んだことにあります。そして、そのメッセージがそのときに国民が一番関心を持っていた「経済」なのです。

大統領選挙では国民に伝えたいことがたくさんあります。たとえば、外交問題、移民問題、貧困問題、差別の問題、教育の問題、銃社会の問題など、さまざまな問題の解決策を示さなければいけません。

でも、人は一度にたくさんのことを言われてしまうと混乱してしまいます。ましてや政治的な課題など、自分に直接関係する話でもない限り、日ごろから多方面に精通している人はあまりいません。そのうえ、混乱した人間の脳は、その原因を遠ざける傾向があります。

だから、クリントンは多くの国民の関心ごとである日々の生活や仕事、つまり「経済」に絞り込むことで自分の価値をシンプルに伝えました。それも、「It’s the economy, stupid(だから経済なんだよ! バカ!)」という単純明快なキャッチコピーを作って、国民の意識と行動を集中させる戦略を取ったのです。

ちなみに、 「stupid(バカ!)」という言葉を使ったのが国民の感情に刺さりました。だって、普通の人は「stupid(バカ!)」と言われたら、「なんだと、この野郎!」と思いますよね? それも、大統領候補の発言です。聞かなかったことにしよう、とはなりませんよね。

テーマやメッセージを一つに絞ること

だから、あなたもブログを書くときは、テーマやメッセージは一つに絞ってください。

一つの記事で、外交問題、移民問題、貧困問題、差別の問題、教育の問題、銃社会の問題など、すべてを盛り込んでも読者にはわかりづらいどころか混乱します。それよりも、テーマを絞って外交問題を掘り下げて記事を書く、移民問題に集中して記事を書く、とした方が読者に伝わります。

感情を刺激する

あなたの信念や価値観などをガンガン出した記事のほうが読者が増えていきます。

時には激しく、怒り、悲しみ、笑いなど、読者の感情を刺激することを意識して記事を書いてみてください。だれにでもいい顔をして、主義主張のない人が結局、だれにも見向きもされないのと同じで、だれの関心も集めない、つまらない記事を書くよりは多くの批判を集めるくらいの記事を書きましょう。だからと言って、炎上目的、売名行為だけの記事はNGですよ。(読者の役に立つ、読者に価値を届けるのがあなたのブログ記事の役目です)

まとめ

最後にもう一度言います。

「It’s the economy, stupid(だから経済なんだよ! バカ!)」

米国大統領選挙でも効果実証済みのやり方です。

これでもう、忘れませんね。

テーマやメッセージを一つに絞って、記事を書きましょう。

――葛西義弘

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