あなたはカニバライゼーション(共食い)という言葉をご存知ですか?
SEOの世界では一般的な概念で、安易なキーワード対策を行うことで起こりやすいリスクです。
もしあなたの基本戦略がSEOであればカニバライゼーションに気をつけましょう。
目次
SEOのカニバライゼーション(共食い)とは?
SEOのカニバライゼーションとは、複数のウェブページが同じキーワード、似たようなキーワード、同じキーワード群をめぐって競合している状態を言います。
それがなぜ問題なのかというと、もちろん検索エンジンンの評価が下がる可能性があるからです。
複数のウェブページで同じキーワードや似たようなキーワード群を対策することで検索エンジンが混乱する場合があります。つまり、検索エンジン側でどのキーワードに対して、どのページを表示するべきかがわからなくなり、運営者の意図しないカタチでページ評価が行われてしまうのです。
あなたが一生懸命頑張ってブログ記事を書いたとしても検索エンジンから十分な評価を得ることができなくなる、これがSEOのカニバライゼーションです。
美味しい味噌ラーメンのカニバライゼーション
例えばあなたが「美味しい味噌ラーメンの作り方」について渾身のブログ記事を書いたとします。(おわかりでしょうが、ここでのキーワードは「美味しい 味噌ラーメン 作り方」です)
そして思いのほか、この記事の出来がよかったので少しだけ内容をアレンジして対策キーワードを増やしたいと考えました。
「作る方法」というキーワードも対策したらどうだろう。
これなら自宅で「美味しい味噌ラーメン」を作りたい人のアクセスをもっと呼び込めるんじゃないか?
そう考えて、「美味しい味噌ラーメンを作る方法」というタイトルで、もう一つブログ記事を投稿しました。もともと記事ベースはあるので、今回はそんなに時間をかけずにサクッと書けました。
さあ、このやり方は正しいのか? それとも間違っているのか?
答えは、、、
何とも言えない、です。
ちょっとズルい答えになりましたが、こういうことです。
それぞれのウェブサイトの状況やキーワードの正確さ、特定のキーワードで検索するユーザーの意図によってウェブページの評価は異なるので何とも言えない、と。いわゆるグレーなんですね。
とくにここ数年では検索エンジンのアルゴリズムも頻繁に変更されていますので。
じゃあ、どうすればいいんだ?
これからカニバライゼーションが起こりやすい2つのケースを紹介しますので、ここに気をつけてみてください。
カニバライゼーションがSEOの障害となる2つのケース
SEOの障害となるケースは大きく2つあります。
一つはメタデータでカニバライズした場合。それともう一つはページコンテンツでカニバライズした場合です。
メタデータ
すでにお伝えしたようにブログ記事のタイトル(件名、見出し)でキーワードが重複する、または似通っている場合にカニバライゼーションリスクは起こりやすくなります。
対策としては重複キーワードを削除したり、検索ユーザーの意図を損なわないようにキーワードを変更するといったメタデータの調整です。これならそんなに手間をかけずに対応できます。
ページコンテンツ
同一ブログでよく似た内容の記事が複数存在するとカニバライゼーションが起こりやすくなります。
(以前、大きな社会問題となりましたが、同一ブログでなくても既存記事のコピペによるコンテンツ制作は完全にアウトです。情報源を明記したり、正しい引用で自分の記事内容を補強するのはOKです)
メタデータと違ってページコンテンツのカニバライゼーションは問題が複雑です。
というのも、検索エンジンは競合するすべてのウェブページとの比較を行い、あなたのページ評価を行うため、問題の特定も複雑化するからです。
例えば、美味しい味噌ラーメンの作り方を伝えているウェブページなんて、相当数ありますよね。すべてのページ内容を吟味したうえであなたのページとの相対的な評価を行うとなると、けっこうな手間になりますし、何が問題かなんて検索エンジンは教えてくれませんので。
ちなみに、同じ会社内で複数のウェブ担当者がそれぞれブログ記事を書く場合、同じような記事内容になることも考えられます。そもそも同じ商品やサービスを取り扱っているのですから。
カニバライゼーションの基本的な対策
すべてに共通する基本的な対策は、ウェブサイト全体で一つのSEO設計することです。ちゃんと対策キーワードを決めて、計画的に記事を書いていく。これに尽きます。
意図して作られたコンテンツであれば検索ユーザーにとって価値の高いものになりますし、キーワードを強化しなくても、さまざまな角度から検索ヒットしやすくなります。
まとめ
SEOで重要なのは書き手ではなく読み手の視点で、価値ある情報を発信すること。(それには検索ユーザーを深層レベルでリサーチすることが大事です)
それとSEOはコントロールできないものとしてSEOに取り組むこと。(検索エンジンの攻略はもちろん、キーワードを意識しすぎないことです)
この2つを意識して取り組めばカニバライゼーションも怖くありませんよ。
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