どこで何を食べようか悩んだときに、多くの人がグルメサイトを利用しています。
飲食店を探す人から見れば便利な存在です。飲食店から見ても集客媒体として頼もしい存在です。ここまではいいのですが、飲食店が集客をグルメサイトに依存しすぎると大きなリスクに変わります。
どうしてかというと、、、
目次
グルメサイトとは
主として飲食店などの情報を中心として扱うウェブサイトのことである
現在のグルメサイトは、食べログ、ホットペッパー、ぐるなび、Rettyの4強時代ですが、そのサイト名は誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
地域、ジャンルごとに多くの飲食店が掲載され、その店の口コミ、レビュー、お店や料理の写真など、じつに多くの情報を得ることができます。
以前に面白い記事を紹介しましたが、リマインドで、、、
集客をグルメサイトに依存するリスク
たしかに、グルメサイトは強力な集客力をもっているのですが、どこまで期待してよいのか、慎重に考える必要があります。
期待が依存に変わってしまうと、経営の黄色信号だからです、、、
「集客」と「宣伝」はまったく違うということ
じつは、掲載を続けているものの、思ったほど効果が出ていないと頭を悩ます飲食店経営者は多いのですが、どうやら認識の違いからくる問題のようです。
その認識の違いとは、「集客」と「宣伝」のことですが、、、
「集客」と「宣伝」は、まったく違います。
- 集客・・・お客様を集めること
- 宣伝・・・商品やサービスなどを説明し、広めること
そもそもが、グルメサイトとあなたの飲食ビジネスでは、収益化のモデル(ビジネスモデル)が違うのです。
グルメサイトは、
どこで何を食べようか悩む人に、多くの飲食店情報を提供することを価値として、自社サイトへ多くの飲食ニーズを集める。
多くの飲食ニーズが集まるグルメサイトでの宣伝効果を価値として、露出の高い掲載条件を武器に飲食店から広告収入を得ること。
なのです。
正確にいうと、集客力のあるグルメサイトのなかで、あなたはお店の宣伝をしてもらっている、ということになります。
グルメサイトがあなたのSEO(検索エンジン最適化)の壁になる
スマートフォンの急速な普及も手伝って、どこで何を食べたいかを、移動中や現在地からの「検索」でかんたんに探せるようになり、いまや飲食店にとって、インターネットは不可欠の集客媒体になりました。
そのなかでも存在感のあるグルメサイトが、あなたの集客活動の妨げとなる場合があるのです。
インターネット集客の基本はホームページです。フェイスブックやTwitterなどのSNSも流行ってはいますが、基本はSNSに集まるアクセスをホームページに流して集客につなげます。
ホームページにアクセスを集めるためにSNS以外では、SEO(検索エンジン最適化)やリスティング広告を出すのですが、大規模の飲食店は別にして、中小規模の飲食店がリスティング広告を出し続けるというのは大きな予算をともない、現実的ではないかもしれません。
となると、できるだけ予算をかけずにSEO(検索エンジン最適化)に取り組むことになるのですが、SEO(検索エンジン最適化)でも大手グルメサイトが上位表示を独占している場合が多く、あなたは検索ユーザーに向けてよほど価値ある情報を発信しないと、大手グルメサイトの壁を突き破って上位表示されるのは難しいのです。
(でも、あなたには決定的な武器があります。それは、あなたが発信する情報はあなたが作れるということです。あなたのお店や専門領域のことは、あなたが一番よく知っています。検索ユーザーにとって価値ある、あなただけの、オリジナルコンテンツを作ることで壁を突き破り、検索上位表示を狙うことは十分可能です)
グルメサイトの集客力はあなたのホームページの集客力ではない
とはいっても、集客は必要であり、現時点であなたのホームページが、まだSEO(検索エンジン最適化)も弱く、かといってリスティング広告を出し続ける予算も無いのであれば、グルメサイトから集客するのは有効な手段になります。
でも、そこで一定の集客効果があったとしても誤解してはいけません。
グルメサイトの集客力はあなたのホームページの集客力ではありません。
どういうことかというと、グルメサイト経由のお客様はグルメサイトが集客した成果であり、あなたのお店はグルメサイトが集客したお客様を割り当ててもらっている状態だということです。
もし、グルメサイトの風向きが変わったら、今まで割り当てられていた、グルメサイト経由のお客様はどうなるでしょうか?
- グルメサイトがあなたのお店よりも、ほかの店の掲載順位を上げたら、、、
- グルメサイトがあなたのお店よりも、ほかの店の露出を増やしたら、、、
- グルメサイトがあなたのお店の評価よりも、ほかの店の評価を上げてしまったら、、、
グルメサイトを訪れるひとは、自分に最適な飲食店を探しているお悩み客である
ある調査によると、もっとも飲食店探しに使われるスマホで、「店名1単語」の検索率は、13.3%だそうです。
つまり、名指しでお店を検索する割合が約13%で、それ以外は別の条件で検索するということです。
ちなみに、一番多いのが「地名とジャンルの組み合わせ」で29.9%、次いで「ジャンル1単語」の18.6%、そして、「店名1単語」の13.3%と続きます。
ほとんどの場合、決まった店ではなく、自分の目的に合った飲食店を探しているということが考えられます。
そのような飲食店選びのお悩み客を集めるために、グルメサイトはSEO(検索エンジン最適化)でも、リスティング広告でも露出を増やしているのですが、、、
グルメサイトを訪れたお悩み客は、どのような閲覧行動をとるのでしょうか?
実際に、あなたのお店の情報がどのように掲載されているか、見ればすぐ分かるのですが、グルメサイトはポータルサイト(そのジャンルの入り口)であり、多くの競合も掲載されています。
あなたのお店の情報を集中して読むには、少しばかり外野が目立ちすぎると思いませんか?
あなたのお店のページを調べたその足で、隣に掲載されている競合のページへ飛んだり、、、
また、その隣のページへ飛んだり、、、
そして、一度、離脱した検索ユーザーを引き戻すのは至難のわざです、、、
あなたにもこんな経験がありませんか?
インターネットで調べ始めたら、ほかに気になる情報が出ていて、そちらへアクセス。そこでまた気になる情報を見つけて、そちらへアクセス。いわゆる、ネットサーフィンというやつで、渡り歩いた先で調べた結果に満足して、最終的には最初のページに戻ることなくブラウザを閉じていた、、、なんてこと、、、
それと同じです。
結局は、お悩み客もいろいろな情報を調べて、あなたのお店とほかのお店を比較して、どこで食べるかを決定するのです。
グルメサイトは、あなたに、あなたのお店の情報ページのPV(ページビュー、ページ閲覧数)を教えてくれるかもしれませんが、あなたのお店の情報ページを見た人が、その後、どれだけ競合の情報ページに流れてしまったかまでは教えてくれないでしょう、、、
自分で集客をコントロールできないということ
すべては、自分で集客をコントロールできない、その一言に尽きます。
自分のビジネスの大事な部分を他人任せにしてしまうのはリスク以外のなにものでもありません。
ましてや、集客という、飲食店にとって、もっとも重要な部分を自分でコントロールできないのは集客を安定化させるうえでもっとも大きなリスクなのです。
誤解しないでいただきたいのは、グルメサイトで集客することが間違っている、といっているのではありません。
すでに述べた通り、あなたのホームページの集客力がまだ弱いのであれば、強い集客力をもつグルメサイトからあなたのお店にアクセスを流すのも戦略のひとつですから。
集客という重要な部分を他人に依存し過ぎるのがあなたのリスクになる、といいたいのです。
まとめ
グルメサイトのビジネスモデル(どうやって収益化するか)は、
どこで何を食べようか悩む人に、多くの飲食店情報を提供することを価値として、自社サイトへ多くの飲食ニーズを集める。
多くの飲食ニーズが集まるグルメサイトでの宣伝効果を価値として、露出の高い掲載条件を武器に飲食店から広告収入を得ること。
です。
契約条件は課金制ですか? それとも定額の広告費ですか?
あなたとグルメサイトの最終目的が違うことを理解したうえで付き合う必要があります。
【無料レポート】「インターネット集客の教科書」
そんな怒りにも似た気持ちで、私はこのレポートを書きました。
いつも思うのは、 「インターネットを使えばもっと簡単にできるのに」ということ。
事実、見込み客だけでなく取引先や従業員まで、あなたのビジネスに関係 するすべての人をもっと簡単に集めることができます。それもあまりお金 をかけずに、です。
インターネットを使えば資金力のある大企業とだって戦えます。
というよりも、インターネットを使わないと勝負になりません。 潤沢な資金のある大企業があなたのテリトリーに攻め込んできら、まず 太刀打ちできないでしょう。