SNSやポータルサイトはさておき、「クチコミ」や紹介を意識してブログをやっている飲食店経営者は少ないのですが、、、
じつは、ブログはグルメサイトの「クチコミ」を手伝ったり、紹介からの来店を増やすツールとしても優れています。ここでは飲食店経営者が知っておくべき、紹介のお助けツールとしての集客ブログの役割をお話しします。
目次
「クチコミ」は飲食店選びの「社会的証明」である
どのグルメサイトを見ても、「クチコミ」で溢れかえっていますよね?
過去には、「やらせ」問題で信用を失った時期もありましたが、今なお、「クチコミ」は飲食店選びに欠かせない、大事な判断材料です。お客様は店側の宣伝文句よりも第三者の投稿を参考にし、「コスパ最高!」とか「期待以上!」という言葉が予約の決め手になったり、「味やサービスがイマイチでがっかりした、、、」という言葉に、そのお店はやめておこうと考えたりします。
社会心理学者で、名著『影響力の武器:なぜ人は動かされるのか』のロバート・チャルディーニ博士によれば、人はどう動けばいいかわからない時に、無意識のうちに他者、とくに共通点のある第三者を参考にしがちでこれを「社会的証明」と表現しています。飲食店の「クチコミ」は、実際にその店での飲食体験者からの推薦が「社会的証明」となり、店選びの際の意思決定を促すというわけです。
たとえば、新しく出たダイエットのサプリを買おうかとアレコレ悩むよりも、テレビで紹介された、新聞で紹介された、有名人に紹介された、、、のほうが不思議と信用して買ってしまいます。テレビで紹介しているんだから間違いないだろう、、、あの有名人が薦めるんだから効果があるんだろう、、、自分は正しい選択をしたんだ、と。
今は「社会的証明」もカタチを変え、インターネットの「クチコミ」が広く認知されています。「クチコミ」が多いほど、そのグルメサイトにネットユーザーが集まってくるので飲食店向けの広告営業にもなります。だから、どのグルメサイトも「クチコミ」の争奪戦をしているのです。
あなたは自分の店を応援してくれる「クチコミ」を手伝っているか?
たしかに「クチコミ」は集客力につながるのですが、はたして「クチコミ」がお店の情報を正確に伝えているでしょうか?
たとえば、あなたが本格的な石窯で焼いた、熱々のナポリピッツァがおススメのトラットリア経営者だとします。そして、実際にあなたの店で食事をしたお客様が、雰囲気の良さ、美味しい食事や気持ちの良い接客サービスなどにすごく満足したので、インターネットで「クチコミ」を投稿したいと考えたとします。
でも、お客様の体験だけでは、お店の情報を正確に伝えるのは難しいはずです。お客様はあなた以上にあなたの店には詳しくありません。
ブログは、お店のことをよく知ってもらうツールである
「本格的ピッツァを焼くには400度以上の高温を必要とします。これは一般家庭にあるオーブンに比べて格段に高い温度であり、石窯なら高温調理が可能です。外側は高温でパリッと焼いて、内側はモチっと焼く、これが石窯の力です。当店ではナポリの伝統的な焼き方にこだわっていて、薪をドカッと使うことで一気に石窯の温度を400度まで上げて熱々に焼き上げます! 私が食べたのはこんなピッツァですがホントに美味しかった!」
こんな「クチコミ」、あまり見かけませんよね?
ほとんどが「石窯で焼き上げられたピッツァが熱々で美味しい」ではないでしょうか? もし、石窯を見なければ「ピッツァが熱々で美味しい」まで格下げされてしまうかもしれません。ナポリがピッツァ発祥の地だとか、石窯とオーブンで焼くピッツァの違いを知っている人って、意外と少ないんですよね。
これを伝えるのがあなたの役目であり、ブログというツールなのです。記事はあなたが焼くナポリピッツァの美味しい理由やお店の大事にしていることなど、あなたの思いを正確に伝え、写真はその証拠を示し、相手の頭の中に石窯で焼く熱々のナポリピッツァを再現して食欲をそそることができます。
インターネットの「クチコミ」を投稿するお客様はあなたの店だけでなく、ほかの店の「クチコミ」も投稿しています。ほとんどの場合、初めて行く時には何が美味しい店なのか、おススメをチェックしたり、ほかの人の「クチコミ」もチェックしています。その時にどんな情報が伝わっているかでお客様の期待するポイントも違ってきます。
「本格的ピッツァを焼くには400度以上の、、、」と知っていれば、ますます外側はパリッと、内側はモチっとのピッツァを期待するでしょうし、店側もそれが看板メニューなので期待に応えることができるはずです。必然的に来店されたお客様の満足度は高くなります。そして、また新しい「クチコミ」が追加される、、、
あなたのお店の情報提供は、投稿者を意識していますか? 「クチコミ」投稿者の満足度を高めたり、正確な「クチコミ」情報を投稿してもらうためにも、あなたのほうでも十分な情報を提供する必要があります。
紹介ツールとしてのブログ、使い方はとても簡単!
インターネットの「クチコミ」だけでなく、友人同士の話題でも、美味しいものを食べた体験ってシェアしますよね? 学校でも職場でも、よく顔を合わせる関係であればかなりの確率で話題になります。そして、リアルな人間関係でシェアされた情報って、ものすごく強い「社会的証明」になります。でも、ふつうはシェアするのに「本格的なピッツァを焼くには400度以上の高温を必要とし、、、」なんて説明はないと思います。
手っ取り早いのは、パッとスマホを取り出して「コレコレ!」ってあなたの店のブログを見せることです。写真付きの記事があれば、紹介したい友人の思考のなかにも熱々のナポリピッツァを再現できます。
これだと、紹介するほうも自分の体験と裏付けを(簡単に)伝えられたことで満足し、シェアした友人もナポリピッツァのいいお店を紹介してもらったと満足し、それが来店につながればあなたも満足するはずです。たとえ、すぐ来店につながらなくてもお店の宣伝になるので、あなたに損はありません。
直接会わなくてもブログへのリンクをつけて友人にメールを送ったり、フェイスブック、TwitterなどのSNSでブログを紹介することもできます。今はホント、どこで何を食べたかをシェアするのが多いですから。グルメサイトの中だけで、「クチコミ」をシェアするよりも大きな宣伝効果があります。
ブログは、新しい話題の提供ツールである
まめにブログを更新することでいつも新しい話題を提供できます。これはお店の情報を新鮮な状態に保つことを意味します。
どんなにナポリピッツァがあなたの店の看板であり、変わらない定番メニューであってもお客様へ新しい話題は提供し続けなければいけません。なぜなら、更新が止まったままのブログは、印象がよくないからです。インターネットユーザーの目はとても肥えています。あなたのブログを初めて訪れた人が、古い情報をみて「なんか、ワクワクする! 行ってみようか」なんてことはまずありません。
また、新しい話題であれば、フェイスブックやTwitterなどのSNSでもその都度シェアされる可能性がありますが、同じ話題は二度もシェアされません。そもそも代り映えしないブログって、単純につまらないですよね?
店内のお知らせポスターよりも、折り込みチラシよりも、何よりもおカネをかけずに新しい話題を提供して宣伝できるブログは飲食店の強い味方です。宣伝するのに、SNSを第一に考える人もいますが、SNSの場合、あなたの情報以外もどんどん入ってくるので情報が埋没しやすく、一旦埋没すれば浮かび上がることはほとんどありません。なので、SNSはブログにアクセスを集めたり、バズる(瞬間的に拡散させる)目的で使います。
ちなみに、今どきのブログは設定すればフェイスブックやTwitterにも自動的に情報発信できるのでブログの更新だけで済みます。便利ですよ。
まとめ
繰り返しますが、ブログはインターネットの「クチコミ」を手伝ったり、簡単にあなたを紹介するのに優れています。あなたのブログからネタを引用してもらうだけで「クチコミ」の質が上がり、「コレコレ!」とあなたのブログを紹介してもらうだけで、よく知ってもらえます。そのうえ、SNSでもシェアされやすい、新しい話題を提供するツールです。
あなたは「クチコミ」や紹介者を意識して、ブログをやっていることを伝えるだけで、質の高い情報がシェアされ、「ワクワク!」の強いお客様が集まってきます。
【無料レポート】「インターネット集客の教科書」
そんな怒りにも似た気持ちで、私はこのレポートを書きました。
いつも思うのは、 「インターネットを使えばもっと簡単にできるのに」ということ。
事実、見込み客だけでなく取引先や従業員まで、あなたのビジネスに関係 するすべての人をもっと簡単に集めることができます。それもあまりお金 をかけずに、です。
インターネットを使えば資金力のある大企業とだって戦えます。
というよりも、インターネットを使わないと勝負になりません。 潤沢な資金のある大企業があなたのテリトリーに攻め込んできら、まず 太刀打ちできないでしょう。