儲かる市場(マーケット)には5つの条件があります。
あなたはすべて言えますか?
残念ながら、このうちのひとつでも欠けてしまったらビジネスを成長させることは非常に困難になります。
市場(マーケット)を選びなおすか、何らかの工夫をして5つすべてを満たしてあげる必要があります。
これから詳しくお話します。
目次
儲かる市場(マーケット)の5つの条件
これからひとつずつ説明しますので、あなたのビジネスに当てはめてみて下さい。
すべてに当てはまれば、それは勝てる勝負です。
お客様に並々ならぬ情熱があること
儲かる市場(マーケット)の一つ目の条件は、その市場を支えているお客様に並々ならぬ情熱があることです。
たとえば、ゴルフと卓球を比べてみて下さい。
卓球の専門店はあまり見かけませんが、ゴルフ用品の専門店やゴルフの練習場は街のいたるところにあります。
その理由はじつにシンプルです。
卓球をやっている人よりも、ゴルフをやっている人の方が圧倒的に多いからです。
また、ゴルフと卓球では情熱の傾け方がまるで違います。
ゴルフはどんなに忙しくても、仕事帰りに練習場に通ったり、どんなに疲れていても、週末は早起きしてゴルフコースを回ったりと、自分の時間、労力とお金を惜しみなく注ぎ込む人が多いのではないでしょうか?
もちろん、卓球に情熱を注いでいる人たちもいますが、その情熱は市場全体でみればゴルフと比べると、とても小さいものになります。
これこそがまさに、市場における情熱の差の正体なのです。
情熱のある市場では、消費者はあまり価格に厳しくありません。
誰だって、どうでもよいものにはお金を払いたがりませんが、自分が情熱を注ぎ込んでいるものに対しては、惜しみなくお金を払います。
外から見れば、異常なことのように映るかもしれませんが、その中に入ればごく普通のことなのです。
このことからも、市場を支えるお客様に情熱があれば、それだけお金と時間と労力を注ぎ込むので、儲かる市場になります。
ただし、気をつけなければいけないのは、情熱というものは人為的に作り出すことが出来ないということです。
だからこそ、何よりも優先してするべきことは、あなたの参入する市場をしっかりと見極め、選ぶことにあるのです。つまり、何を売るかよりも誰のどんな情熱に対して売り込むかをしっかりと見極め、選ぶことが必要です。
お客様が十分なお金を持っていること
儲かる市場の二つ目の条件は、市場を支える人たちが十分なお金を持っていることです。
「欲しい」と「買える」はまったく別物で、ターゲット市場の中にいる人たちが十分なお金を持っているかどうかは非常に重要です。
たとえば、自社製ムーブメントを搭載した高級腕時計なども、正確な時間を知りたいというよりも精巧な機械、芸術品を所有することに喜びを感じている情熱家たちで支えられている市場といえます。市場自体はそれほど大きいとは言えませんが、情熱家たちは数百万から数千万する時計を何本も持っており、お金を惜しみません。
イタリアの車でフェラーリやランボルギーニなども市場はとても小さいですが、十分なお金を持っている情熱家たちに支えられています。
反対に、中には高級車に乗っているけれど住まいがとても質素であったり、高級ブランドを身にまとっているけれど毎月の支払いに追われている人もいます。
ひょっとしたら、これらの情熱家たちは長期的に市場を支えるのが難しいかもしれません。
支えているのが個人顧客であれば、その市場をよく観察する必要があります。
もし、市場がB to B(企業対企業の取引)であれば、お金の出し方が違うので注意を払う必要があります。
なぜなら、個人と企業とでは「お金の出し方」と「1回の買い物で使う金額」がまるで違うからです。
企業の場合は、計画された予算があって、その中から自社のビジネスを成長させるための戦略や戦術、計画に沿ってお金の使い方を決めています。なので、あなたがどんなに熱心に商品やサービスを売り込んだとしても予算に見合っていなかったり、予算を使う時期がずれていれば、商品やサービスを買うことが非常に難しくなるからです。
それと、一般消費者と企業では、1回の買い物に使える金額が違います。たとえば、一般消費者にとって10万円は大金ですが、ある程度の規模の企業では10万円は決して大きい金額ではありません。
これはあくまで感覚の問題なのですが、一般消費者が1万円使う感覚は企業が10万円使うのと同じくらいの感覚だ、といったら分かりやすいでしょうか?
たとえ、お客様に並々ならぬ情熱があったとしても、彼らが全然お金を持っていなかったら、その市場で勝負するのは非常に難しくなります。
なぜなら、そういった市場では安い商品やサービスがひしめき合っていて、ナンバーワンの企業しか生き残れない市場になっていく可能性が非常に高いからです。
ビジネスの本質は価値とお金の交換です。だからこそあなたは、あなたのビジネス相手であるお客様の財布の状況をしっかりと把握しなければならないのです。
継続性(リピート)がある商品・サービスであること
儲かる市場の三つ目の条件は、継続性(リピート)がある商品・サービスを扱うということです。
たとえば、学生に対する就職活動コンサルティングのように継続性(リピート)がない商品・サービスを扱うのであれば、あなたは毎月のように新規のお客様を獲得しなければいけません。
毎月、新規のお客様を追いかけることはビジネスを行う上では非常に不安定でリスクのあることです。なぜなら、ビジネスにおいて新規顧客の獲得は最もお金と時間と労力のかかる部分だからです。
ゴルフ市場の例でいえば、ゴルフにはドライバーやパターなどの道具のほかにも、ウェアやシューズにバックなどのさまざまな関連商品があります。ゴルフを上達させるためには練習場やゴルフ教室に何度も通う必要があるので、いったん固定客が出来てしまえば継続的な売り上げが見込めます。
また、ディズニーランドやUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)のようなテーマパークであれば、何度も楽しい体験をしたいとリピートします。
B to B(企業対企業の取引)市場であれば、企業向けの集客関連商品やサービスは継続性が見込める市場です。なぜなら、企業にとって「集客」は必要かつ優先順位が高いことなので、1回集めれば終わりということがないからです。
魔法の薬を使うこと
儲かる市場の四つ目の条件は、「魔法の薬」です。
ちょっとだけ想像してみて下さい。
誰も買わないようなダイエット商品やサービスはどんなものなのか、あなたはイメージできるでしょうか?
それは、たとえばこんな商品です。
「食べる量を減らして、毎日運動して痩せる方法」
こんなタイトルのダイエット法が出ても、当たり前過ぎて誰も欲しいと思いませんよね?
でも、これだったらどうでしょうか?
「毎日飲むだけで、みるみる痩せる魔法のサプリ。1か月で10キロ減も夢ではありません!」
少し胡散臭いのですが、こんなサプリが本当にあるんだったら、ちょっとは試したくなるのではないでしょうか?
このように、消費者が常に欲しているものは「魔法の薬」なのです。
こう言うと、
「魔法の薬なんて、ビジネスにはないよ!」
という反論があるかもしれませんが、どんなビジネスでも「魔法の薬」という要素やアングルなら取り入れることができるはずです。
たとえば、
「聞き流すだけで英語が喋れるCD」
「巻くだけで痩せるダイエットバンド」
「SEO対策済みのホームページテンプレート」
なども、魔法の薬の要素やアングルを取り入れています。
また、「SEOの上げ方のノウハウやコンサルティング」では魔法の薬になりませんが、「SEOですでに順位を上げたホームページとドメインを販売します」とすれば、魔法の薬になります。
ひとは本来、怠け者です。
これは良い悪いではなくて、多くのひとの心の中には「怠け心」が存在することの事実をいっているのです。
だからこそ、この怠け心を理解した要素やアングルで、あなたの商品やサービスを提供する必要があるのです。
すぐに結果がでるものであること
儲かる市場の五つ目の条件は、「すぐに結果がでるもの」です。
ひとは自分の問題を解決したいと願っています。そして、それがすぐに解決できるとイメージできて、信じられるもの(いわゆる、あなたの商品やサービス)でなければ、「買う」という行動はとりません。
インターネットに限らず、売りづらい商品やサービスというものがあります。
それは何か?
「予防」です。
なぜかというと、ひとの購買動機を強く刺激するものは、遠い未来に対する備えや予防ではなくて、今、この瞬間の痛みや悩み、欲求を解決するものだからです。
たとえば、世の中には、
「7日間集中ダイエット」
「4日間でキャッシュを生み出す方法」
みたいなものがありますが、これらは「すぐに結果が出ますよ!」ということを消費者にアピールしているのです。
良い悪い、ではなく、だから売れるのです。
すべてを満たして市場(マーケット)を攻めること
あなたのビジネスに当てはめてみてどうでしたか?
世の中の成功している企業や事業を見回してみると、これらがすべて当てはまることが多いのです。そして、成功を決めるのは必ずしも商品やサービスの良し悪しだけではなく、市場(マーケット)とその攻め込み方なのです。
競合がひしめき合う大きな市場(マーケット)に出て疲弊するよりも、儲かる5つの条件を満たしたニッチ市場で圧倒的な存在感を示した方があなたのビジネスは確実に大きくなると言えます。
【無料レポート】「インターネット集客の教科書」
そんな怒りにも似た気持ちで、私はこのレポートを書きました。
いつも思うのは、 「インターネットを使えばもっと簡単にできるのに」ということ。
事実、見込み客だけでなく取引先や従業員まで、あなたのビジネスに関係 するすべての人をもっと簡単に集めることができます。それもあまりお金 をかけずに、です。
インターネットを使えば資金力のある大企業とだって戦えます。
というよりも、インターネットを使わないと勝負になりません。 潤沢な資金のある大企業があなたのテリトリーに攻め込んできら、まず 太刀打ちできないでしょう。