シンプル・イズ・ベスト
私たちはこのように教えられてきました。
このことはブログライティングでも同じで、読みやすいブログ記事を書くには、できるだけわかりやすく、簡潔に伝えるのが基本です。
でも、ときにはシンプルな事柄を複雑に伝えることも必要です。情景を豊かに描写することであなたの話に奥行きが出て、読み手の理解を深めることにもつながるからです。
「なんか難しそう、、」
ひょっとして、そう思いましたか?
大丈夫。ちょっとしたコツを知るだけで意外と簡単に豊かな情景描写ができるようになります。
目次
そもそも情景描写とはどういうことなのでしょうか?
なぜ情景を豊かに描写するのか
例えば、
窓から外に目をやると、レモンやサクランボ、イチジクの木の剪定作業をする庭師が忙しそうに働いています。
その周囲に咲き誇っているのは、クチナシやハイビスカス、タチアオイの花々です。
空は透き通るようなブルー。海は深く青い水をたたえ、太陽の光を受けて輝いています。
海からは爽やかな風が優しく流れ込み、心が浮き立ちます。そこへメイドが食事を運んできました。ベッドでの朝食です。
これを読んでどう感じましたか?
おそらくあなたはこの話を聞いて、その情景をありありと思い浮かべたのではないでしょうか?
これが情景描写の力です。
ところがもし、シンプル・イズ・ベストでいくとこうなります。
場所は海のすぐそばの邸宅。
庭師が剪定作業を行っている。
今日は快晴。
これから少し遅い朝食をとる。
ちょっと極端かもしれませんが、伝えたい情報としては同じです。
でもどちらが読み手を話に引き込めるかと言えば、、、もうおわかりですよね。
これが読み手の理解が深まるように情景を豊かに描写するということです。
想像しないで目の前の事実を書く
「でも小説家じゃないんだから、そんなに上手に描写できないよ」
たいていの人はそう思います。そしてパソコンに向かってウンウン唸り続けます。でも、想像して書こうとしても小説家じゃないんだから、そう上手くは書けません。
では、どうするのか?
想像しないで目の前の事実を書くようにします。
この方法だと3ステップで描写できます。
その3ステップとは、
- 描写したい画像を用意する
- 画像から事実を多く集める
- 集めた事実を表現する
です。
ステップ1 描写したい画像を用意する
動画でも静止画でもイラストでも、あなたの伝えたい情景の画像を用意します。
例えば、集団で川を渡る馬を描写したいとします。(ありがちなシーン出しますですよね?)
そんなときにはこんな写真を用意します。
ステップ2 画像から事実を集める
次に画像からわかるだけの事実を書き出します。
こんな感じでしょうか?
- 8頭の馬がいる
- 大きな馬が5頭と小さな馬が3頭いる
- 白い馬が5頭とこげ茶色の馬が3頭いる
- すべての馬は右向きだ
- 川はけっこう広そうだ
- バシャバシャと水しぶきが上がっている
このように写真からわかる事実をどんどん書き出していきます。
このとき、できるだけ多くの事実を集めるのがポイントです。集めた事実を使うかどうかは集めたあとで判断すればいいのです。
ステップ3 集めた事実を表現する
そして集めた事実で表現を工夫すれば、情景を伝えやすくなります。
例えば、
馬が集団で川を渡っている。1、2、3、、、全部で8頭だ。
大きな馬が5頭と小さな馬が3頭いる。大人の馬と子どもの馬だろうか。
何かに追われているのか、何かを追いかけているのか。バシャバシャと水しぶきを上げて、ものすごい勢いで走っていく。
これは一体どうしたことだ?
グッと情景が伝わってきませんか?
ベストセラー作家の情景描写を参考にする
もっと上手に描写したいのであればプロの描写に倣うのが一番です。
村上春樹さん、東野圭吾さん、池井戸潤さんなどベストセラー作家の描写は大いに参考になります。もちろんプロット(筋書き)も面白いのですが、それを伝える表現力を持っていてのベストセラー作家です。
そのほかにも、ヘミングウェイやジョージ・バーナード・ショー、夏目漱石や川端康成のような文豪など、あなたのお気に入りの作家さんを参考にしてもOKです。(ただし、あまりマニアックすぎるとあなたのブログ読者に ”受け” ないかもしれないので気をつけてください)
愛読している作家さんの文体や言い回しなどは、あなたとの相性がよかったりします。(だからお気に入りになるんですよね、、) それにあなたが繰り返し読んでいるうちに、その表現があなたの血肉となっているはずです。好きな曲を何度も歌っているうちに自然と口ずさむようになるのと同じですね。
だから、プロの描写に倣って書き続けることでどんどん表現力が上がっていくようになります。
まとめ
情景を豊かに描写しましょう。
読みやすいブログ記事を書くには、できるだけわかりやすく、簡潔に伝えるのが基本です。でも、ときにはシンプル・イズ・ベストがあなたの伝えたいことを伝えきれない場合があります。
そんなときはシンプルな事柄を複雑に書くことで話に奥行きが出て、読み手の理解を深めることにもつながります。
シンプル・イズ・ノット・ベスト。
ぜひ試してみてください。
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