ネット集客ならPRナビ。もう1人、自分がいたらいいのに・・・。「社長の分身」となるホームページを低コストで作る方法

  1. Googleアナリティクス4
  2. 10700 view

GA4と旧Googleアナリティクス(UA)の大きな違いと主な変更点

GA4と旧Googleアナリティクス(UA)の大きな違いと主な変更点

2020年10月、Googleアナリティクス4(GA4)がリリースされました。

これまでのGoogleアナリティクス(UA)がリリースされたのが2005年11月なので、じつに15年ぶりのフルモデルチェンジです。

今回の変更ではデータの計測方法そのものが見直され、管理画面や指標なども一新されました。これまでのGoogleアナリティクス(UA) で慣れている人は大きく戸惑うほどの変更かもしれません(正直、私はかなり戸惑いました・・・)

それほど大きな変更の背景には「ユーザー行動の変化」があります。

ここ数年、動画やアプリの普及によって、顧客の意思決定までのプロセスや購買行動は大きく変わりました。もはや従来の計測方法や指標ではユーザー行動を把握しきれないほどの変化です。

つまり、これまでのGoogleアナリティクス(UA)からGoogleアナリティクス4(GA4)への移行は、「ユーザー行動」を深く捉えるための変更と言えます。

この記事では新しいGoogleアナリティクス4(GA4)と旧Googleアナリティクス(UA)の大きな違いと主な変更点を説明していきます。

GA4と旧Googleアナリティクス(UA)の大きな違い

新旧の大きな違いはデータの計測方法が「イベント」に統一されたことです。

データの計測方法が「イベント」に統一

下の表はGA4と旧Googleアナリティクス(UA)の計測方法の違いをまとめたものです。

データ種別GA4旧GA(UA)
PV(ページビュー)イベントとして計測PVとして計測
イベントイベントとして計測イベントとして計測
E コマースイベントとして計測E コマースとして計測
カスタムディメンションイベントとして計測カスタムディメンションとして計測

旧Googleアナリティクス(UA)では「ページビュー(PV)」を軸に、「セッション」「直帰率」「ページビュー」といった指標でウェブサイトやサイト内コンテンツを評価していました。

この計測方法の問題点は、ページを開くとページビュー数が「1」とカウントされることです。開いたページをすぐに閉じたとしても、すべてを読み終えてから閉じたとしても、同じ「1」として扱われます。指標の多くはこの数字を軸に算出されています。

加えて今は、動画やアプリの利用も増えているのでウェブサイト内のユーザー行動を追跡するだけではデータ不足といえるでしょう。そもそもアプリではウェブサイトと違ってURLという概念がないため、ページビューの測定ができませんので。

これらの不満を解消するために計測の軸を見直して、計測方法を「イベント」に統一しました。

データ計測の設定が簡単に

イベントに統一したことでデータ計測の設定が簡単になりました。

「管理→プロパティを作成→データストリーム→測定機能の強化」と進み、測定機能をオン・オフするだけです。

旧GoogleアナリティクスからGA4への移行でデータ計測の設定が簡単になった

旧Googleアナリティクス(UA)では取得したいデータごとにHTMLコードを書いたり、計測タグを発行してページに貼り付けたりと、「設定を頑張る」必要があリました。GA4では管理画面の操作だけで済むのでかなり便利になったのではないでしょうか。

GA4と旧Googleアナリティクス(UA)の主な変更点

次世代アナリティクスに移行したことで変更点は多くありますが、まずは次の6つを押さえるようにしましょう。

「セッション」の変更

セッションの定義がGA4と旧Googleアナリティクス(UA)で変わっています。

データ種別GA4旧GA(UA)
セッションの長さ最後のイベント発生時間 ー Session _Start のイベント発生時間最後のページ表示時間 ー 最初のページ表示時間
別セッションのヒット間隔30分 *現時点では変更不可デフォルトで30分(1分〜4時間で変更可)
流入元が変わったときの挙動新しいセッションにならない新しいセッション
日またぎのデータ送付に関する処理72時間以内のデータを処理4時間以内のデータを処理

GA4から「滞在時間」をページの表示時間ではなく、イベントの発生時間の差で計測するようになりました。

また、新旧で「セッション数」も大きく違ってきます。

そのほか、旧Googleアナリティクスでは「4時間以内のデータを処理」だったのが、GA4では「72時間以内のデータを処理」に変更されました。つまり、データとしては72時間経過しないと使えないのかもしれません。(72時間以内のデータは変動する可能性がある)

「直帰率」を使わない

ページビューを計測の軸としないため、GA4では「直帰率」がなくなりました。

「エンゲージメント」を追加

ユーザーのコンテンツへの関心度の指標として「エンゲージメント」が新しく設定されました。(直帰率の代わりですね)

旧GoogleアナリティクスからGA4への移行で「エンゲージメント」項目が追加された

  1. 10秒以上の滞在時間
  2. 2個以上のイベント
  3. CVイベント発生

このうちのどれか一つを満たした場合に「エンゲージメント」として扱われます。

「Big Query」の追加

データ連携し、より深い分析を行うための「Big Query」が追加されました。集計前の生データ(Raw data)を取り出せるようになりました。

旧GoogleアナリティクスからGA4への移行で「Big Query(ビッグクエリ)」項目が追加された

「Big Query」とは、GA4で取得したデータをGoogleが提供しているクラウドデータウェアハウスに保管できる機能です。

基本的に、Googleアナリティクスから取り出せるデータは集計後のデータです。それに対して、集計前のデータは一行ずつユーザー行動のログが記録された形式で「Raw data(生データ)」とも呼ばれます。Googleアナリティクスでは、この生データを集計し、レポートの形にまとめてくれています。

それがGA4では集計前のさらに細かい個別のデータ(Raw data)を取り出せるようになりました。

使い方としては、Big Queryに蓄積したデータと自社のデータベースと連携させて、ユーザー行動の分析を深めるといった活用が考えられます。少し難易度が高くなるので中・上級者向けの機能ですね。

「分析メニュー」が追加

「分析メニュー」の追加でユーザー行動からの「気づき」が得やすくなりました。

旧GoogleアナリティクスからGA4への移行で「分析メニュー」項目が追加された

GA4では「集計レポート」と「分析レポート」に分けられたのですが、本当の意味で、これが今回の一番大きな変更点かもしれません。

旧アナリティクス(UA)の集計レポートでは、データの「比較」はできるのですが「セグメント」ができませんでした。それが「分析メニュー」でデータを掛け合わせたり、ページ間の移動を見たりと、ユーザー行動を深堀りしやすくなったと思います。

クッキーからGoogleシグナルへ

これまでのクッキーによるトラッキング(追跡)からGoogleシグナルに変更されました。

旧GoogleアナリティクスからGA4への移行でGoogleシグナルを使ったトラッキングに変更された

Googleシグナルとは、GmailやYouTubeなどGoogleサービスを利用するユーザーの行動をもとに、複数のデバイスを行き来するユーザーを特定する機能です。

2018年にリリースされた機能で、旧Googleアナリティクス(UA)でも「年齢・性別・興味関心のレポート」や「広告のリターゲティング」など範囲を限定して使われていました。

これまでのクッキーからGoogleシグナルへ、トラッキング方法を変更した理由は大きく二つあります。

一つはウェブ端末の多様化が進み、クッキーを使ったトラッキングの精度が落ちてきたから。それともう一つはクッキーによるトラッキングが厳しく制限されてきたからです。

クッキーの計測単位は端末やブラウザです。同一人物のアクセスであっても、PC、スマホ、タブレットといった複数の端末やブラウザをまたぐことで別の人物として計測されてるようになります。この重複がデータの精度を落とす原因で、それを避けるためにGoogleシグナルを使います。

それともう一つは世界的にも年々厳しくなる、クッキーの規制強化。

  • Googleクロームでサードパーティ・クッキーが近々使えなくなる(2022年までに対応を打ち切り)
  • AppleのITP(クッキーによるトラッキング行為の制限)
  • GDPR(General Data Protection Regulation)
  • CCPA(California Consumer Privacy Act)

Googleシグナルはこのようなプライバシー規制への対応です。

Googleシグナルで気をつけること

Googleシグナルの測定方法には条件があります。それはGoogleアカウントにログインしていて、「広告最適化ON」に設定していること。

Googleシグナルのトラッキングでユーザーの重複を避けられるのは、あくまで一部、と理解していたほうがいいでしょう。

まとめ

Googleアナリティクス(UA)からGoogleアナリティクス4(GA4)へ移行して、「ユーザー行動」をより深く捉えられるようになりました。ユーザーに対する理解がもっと深まればマーケティングの精度も格段に上がるはずです。

ではすぐにGA4を使い始めたほうがいいのか?

現時点(2021年1月)ではそうとも言えません。

Googleサーチコンソールが未実装だったり、Googleデータポータルとの連携が不完全など、リリースされたばかりで改善途上にあるGA4をアクセス解析のメインツールとするには不安定さが残ります。それに使いこなすまで自社での学習コストを考えると、しばらくは従来のGoogleアナリティクス(UA)で十分かもしれません。

今のところ、Googleアナリティクス(UA)とGoogleアナリティクス4(GA4)は並行してデータを取得できるので、使わないまでもGoogleアナリティクス4(GA4)の設定ぐらいはしておいても良いと思います。

【無料レポート】「インターネット集客の教科書」

「もったいないよ!」

そんな怒りにも似た気持ちで、私はこのレポートを書きました。

いつも思うのは、 「インターネットを使えばもっと簡単にできるのに」ということ。

事実、見込み客だけでなく取引先や従業員まで、あなたのビジネスに関係 するすべての人をもっと簡単に集めることができます。それもあまりお金 をかけずに、です。

インターネットを使えば資金力のある大企業とだって戦えます。

というよりも、インターネットを使わないと勝負になりません。 潤沢な資金のある大企業があなたのテリトリーに攻め込んできら、まず 太刀打ちできないでしょう。

Googleアナリティクス4の最近記事

  1. GA4と旧Googleアナリティクス(UA)の大きな違いと主な変更点

PAGE TOP