自社の商品はどんな会社に興味を持たれているのか?
その会社からのアクセスはどれくらいあって、取引の見込みはどれくらいあるのか?
B to B ビジネスにおいて、このような情報はとても役に立ちますよね。
いつもの営業活動で既存の商品を販売するだけでなく、意外な業種からのアクセスが増えてきたとわかれば、これまでと違った商品の開発や新しい市場の開拓につながるかもしれません。競合他社からのアクセスが多いのであれば、顧客の囲い込みを強化するなどの作戦も立てられます。
とまあ、アクセスユーザーのデータがあればいろいろなことが見えてくるのですが、、、
じつはこれ、Googleアナリティクスで調べることができます。
この記事では、Googleアナリティクスでアクセスユーザーの会社情報を確認する方法を説明します。
目次
手順は以下の通りです。
1.「ユーザー>地域>地域」でレポートを開く
左側のレポートメニューから、「ユーザー>地域>地域」でレポートを開きます。
2.地域データで「Japan」をクリック
次に地図の下の表エリアに表示される「Japan」をクリックします。これで都道府県ごとの一覧が表示されます。
3.セカンダリディメンションで絞り込みの条件を追加する
都道府県ごとの一覧が表示されたら、その上のセカンダリディメンションをクリックします。
4.ネットワークドメインを絞り込み条件に指定する
選択画面が表示されるので「推奨」の項目から「ユーザー>ネットワーク ドメイン」を選択します。
5.アドバンス機能を使う
続いて表の右上にある「アドバンス」をクリックします。アドバンス機能を使うと表の絞り込みができます。
6.「co.jp」で絞り込み
以下のように「co.jp」と入力し、「適用」をクリックします。これでネットワークドメインが「co.jp」という値を含むデータを抽出しています。
ネットワークドメインで調べるので、もし見込み客となるのが大学であれば「ac.jp」、国の行政機関であれば「go.jp」などでも絞り込むことができます。ここでは会社情報が知りたいので「co.jp」で絞り込みます。
するとご覧の通り。
博報堂、NTTドコモなどの企業名が確認できます。
この情報から得られる気づきは、
- 博報堂からのセッションが323回ある。そのうち新規セッションは24.46%である(つまり4分の3はリピーター)。CVは0.62%なので高くない。
→ 関心の高さから考えれば、もっと契約を取れるはずだ。よし! 積極的にクロージングを仕掛けていこう。
- NTTドコモの大阪支社は新規セッションが82.35%(なので検討はじめの段階だろうか?)直帰率が41.18%と低く、平均ページ閲覧数も3.09(なので関心が高まっていると思われる)
→ 再アクセスを促すために、メルマガなどでコンテンツの更新を知らせてみてはどうか?
- 全体で見ると都内からのアクセスがほとんどだ。
→ どんどん営業電話をかけて訪問してみようか。
- 反対に、地方のアクセスが少ない。
→ 地域を絞り込んでネット広告を出してみようか。
このように営業活動の方針や施策を立てられるのではないでしょうか?
プラグインで会社情報を取得する
このほかにも有料プラグインを実装して会社情報を取得する方法もあります。
たとえば「どこどこjp」などのサービスを利用すれば、アクセスユーザーのIPアドレスから「会社名、会社URL、業種、従業員数」といった情報をGoogleアナリティクスのレポートに追加できるようになります。
ある程度の予算をかけられるのであれば、このようなプラグインを併用してもいいかもしれません。もっと分析の精度を上げられますので。
まとめ
Googleアナリティクスを使えば、アクセスユーザーの会社情報を確認することができます。
自社商品への関心の有無や見込みの度合いも”見える”ので営業活動の効率が上がるし、広告予算やマンパワーを効率よく配分するなどマーケティング活動にも役立ちます。
残念ながら、Wi-Fi経由のアクセスやスマートフォンからのアクセスなど移動型の端末では正確なIPアドレスが取れません。ですので100%のデータとは言えませんが、これだけでもずいぶんと参考になるのではないでしょうか?
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そんな怒りにも似た気持ちで、私はこのレポートを書きました。
いつも思うのは、 「インターネットを使えばもっと簡単にできるのに」ということ。
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