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【社長の仕事】目標を設定して、目標を書き留めると、なぜ勝手に体が動き出すのか?

【社長の仕事】目標を設定して、目標を書き留めると、なぜ勝手に体が動き出すのか?

From:葛西義弘

目標設定シート 大谷翔平

引用:スポーツニッポン

あなたはこのシートを見たことがありますか?

これは、今メジャーリーグで大活躍している、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手が高校1年生の時に作った目標設定シートです。

目標設定の大切さを伝える資料として、ビジネス研修やセミナー、雑誌などでも取り上げられているので、すでにあなたもご存知だったかもしれませんね。

じつは、あなたにこのシートをお見せしたのには2つの理由があります。

一つは、おそらくあなたもお気づきの通り、目標設定の大切さを伝えたいから。(事業年度の始まりが1月でも、4月でも、この時期は設定や見直しのいいタイミングですよね)

それともう一つは、設定した目標を書き留めることの重要性をあなたと共有したいと思ったからです。

大谷翔平選手の目標設定シート

中心には目標が書いてあって、周りのマスにはその目標を達成するために必要な行動が書き込まれているのがわかります。

これを見てあなたはどう思いましたか?

とてもよく書けていると思いませんか?

このシートは高校時代の監督、佐々木洋氏からの教えで作ったものだそうですが、大谷翔平選手は高校3年生のときに岩手県大会で球速160kmを記録し、当時、全国のニュースでも大きく取り上げられました。

プロでもなかなか投げられない球速160kmを高校時代に投げることができたというのは、もちろん本人の恵まれた才能があったというのは間違いありません。

それに誰よりも努力し続けてきたというのも間違いありません。

でもそれだけではありません。

大切な要素は目標設定にありました。

それも単なる目標設定ではなく、本当に彼から才能と努力を引き出して超一流に導くための目標設定です。その秘密は、設定した目標をしっかりと紙に書き留めたことにあります。

なぜ書き留めるのか?

大谷選手に限らず、一流のアスリートや成功しているビジネスオーナー、稼いでいる経営者の多くは紙に書き留めることでやるべきことを明確にし、すぐ行動できるようにしています。

例えば、大谷選手は自分で書いたシートを見れば、すぐに自分の取り組むべき課題がわかり、すぐに具体的な行動に移れますよね?

そして自分の行動を振り返って進捗を確認したり、頭の中を整理するのにも役立ちます。

ビジネスマンでいえば、日々、ビジネス日誌をつけることで行動を整理して、結果につなげるための必要なアクションをあぶり出すようなものです。

端的に言うと、書くことは隠れたパフォーマンスを引き出すのに有効な手段なのです。

目標を設定し、目標を書き留める

始める前の最後の秘訣。

それは目標を設定し、目標を書き留めることです。

どんな目標であっても、目標を立てることが重要なのです。

そうすれば自分が目指すものができます――そして、その目標を書き留めるのです。

書くことには魔術的な力があります。

ですから、目標を設定し、それを書き記すのです。

目標を達成したら、さらに別の目標を立て、それをまた書き留めてください。

さあ、行ってください。

これは米国を代表する社会心理学者であるロバート・B・チャルディーニの著書、「影響力の武器」からの引用です。

この言葉でも示す通り、目標を何かに書き留めると不思議な力が働き始めます。

これを社会心理学で説明すると、書くことによって目標にコミットしたという物理的な証拠が残り、それが私たちのモチベーションを意識的にも無意識のうちにも強く支えるようになるということです。

もっと簡単に言うと、書くことは強いマインドセットですね。マインドセットが強ければ強いほど、考える前に体が勝手に動き、目標を達成しようと行動します。(知らず知らずのうちに頑張ってしまうなんて、便利ですよね!)

これが書き留めることが目標達成において「魔術的な力」と言われるゆえんです。

とにかく書き留める

おそらくこれを読んでいるあなたは私と同じで、真剣に自分の仕事に取り組み、自分のビジネスを大きく成長させたいと考えているタイプだと思います。

きっと何らかの目標を設定しているのではないでしょうか?

でも、その目標をしっかりと書き留めていますか?

もし書いていないのであれば、何に書いても構いません。今すぐに書き留めて目につくところに掲げましょう。

いきなり、大谷選手のようなマンダラチャートを作る必要はありません。(そもそもドラフト1位、8球団から指名を受ける。なんて普通の人が目指す目標ではありませんよね、、)

例えば、年収を1000万円にしたいとか、あまり人に見られたくないような個人的な内容であれば、自分の手帳に書き留めるだけでも構いません。

「書く」という行為に意味があります。書くことで自然と体が動くようになります。

コツは、できるだけ具体的に書くことです。

もしあなたを支えてくれるスタッフやビジネスパートナーがいるのであれば、書き留めた目標を見せることで関係者全員があなたのビジネスの目標を共有し、達成に向けて前進することができます。

例えば、

  • 「おつかれさまです」と、お互いが声掛けして活気あふれる職場づくりをする
  • 「ありがとうございました」と、全員が笑顔でお客様に声をかける
  • 離席時は機密書類を机の中にしまう、帰るときは机の上を片づける

このような目標とは言えないほど簡単なものでも、あなたの考えを書いて示すことで周りと共有できます。

(レベルにもよりますが、スタッフが指示通りに動かないとか、アウトソースした仕事が思うように進まないなんて悩みは、ほとんどの場合、簡単な目標を示してやるべきことを共有することで改善してしまいます)

まとめ

大谷選手は23歳の若さでメジャーリーグに挑戦し、日本人最速の球速165キロを記録。ピッチャーとしてメジャーリーグで初勝利し、さらにバッターとして3試合連続ホームラン。

今季も打者としてはすでに20本のホームランを放っています。

その彼から才能と努力を引き出して超一流の選手に育てたのは目標設定と、それを書き留めたという行動です。

頭の中だけで設定した目標よりも、アウトプットした目標のほうが確実にあなたの行動を変化させます。

書くだけならものの数分です。

ぜひ試してみてください。

超一流の成果とまでいかなくても、書くだけで体が勝手に動いて目標達成に向けて頑張ってくれるなんて最高だと思いませんか?

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