自社サイトでどのキーワードを対策しようか考えたとき、キーワードプランナーと併せて使いたいのがGoogleトレンドです。
この記事ではGoogleトレンドの実践的な使い方を5つ、ご紹介します。
目次
Googleトレンドとは
Googleトレンドは2006年にリリースされたGoogle社のサービスで、誰でも無料で利用でき、キーワードの検索された総量や推移を調べることができるツールです。
もともとはGoogle Labsでの試験的なプロジェクトの一つでしたが、2008年のGoogle Insights for Searchとの統合を経て、Google Trendとして今のような独立したツールになりました。
登録しておけば、そのキーワードに関する情報や旬なトピックをメールで受け取ることができます。(もちろん無料です)
Googleトレンドの基本的な使い方
使い方はとても簡単で、検索窓にキーワードを入力するだけです。
わかりやすいように2つのキーワードの比較で説明しますね。
たとえば、夏のキーワード「カブトムシ」と冬のキーワード「雪だるま」を入力してみます。
すると、このように表示されます。
この表の見方ですが、
①キーワードは最大5つまで入力でき、色で分けられて視覚的に比較できる ②期間やカテゴリなど、条件を絞り込んで比較できる ③一番高い点を100として、相対的に表示される ④期間におけるキーワードの総量が表示される |
このレポートでは「カブトムシ」は夏が近づくにつれてキーワードの需要が伸びていき、「雪だるま」は冬のある時期に一気に需要が伸びたことがわかります。
この画面を下へスクロールしていくと、
このようなレポートが出てきて地域ごとに比較表示されます。
さらに下へスクロールしていくと、
それぞれのキーワードに対して地域での検索数と関連キーワードが表示されます。
次はこのGoogleトレンドを使って、自社サイトでどのようにキーワードを対策していくのかを見ていきましょう。
Googleトレンドの実践的な使い方5つ
「自社のビジネスに使えるキーワードは何か?」と考えた場合、次の5つの角度から見ることで効果的なキーワードを選びやすくなります。
①検索ボリュームや推移を確認する
自社サイトで検討しているキーワードが、
- 安定して需要のあるキーワードなのか
- 季節要因などの時期的なトレンドはあるか
- すでにユーザーの興味関心は薄れていないか
このような疑問を投げかけ、キーワードの検索ボリュームや推移によって対策するべきかどうかを考えることができます。
②検索需要のある時期を確認する
先ほどのレポートでは「カブトムシ」は5月頃から検索数が増えていき、8月中旬にピークを迎えたことがわかっています。
もし「カブトムシ」に関係のあるサイトを運営しているのであれば、5月に入る前にカブトムシ関連のコンテンツを充実させておく必要がありますし、広告を出すのであれば8月を過ぎたら露出を減らしていくなど、広告を出すのに適切な期間や予算の目安がわかるようになります。
飲食店であれば「冷やし中華」や「おでん」といったキーワードの推移はキャンペーンや仕入れの参考になるのではないでしょうか。
③地域ごとの検索需要を確認する
特定の地域で需要のあるキーワードであれば、その地域に向けたサイトやページを用意するといった施策を考えることができます。
たとえば、「はばのり(雑煮)」とか「ザンギ」といった言葉は知っている人しか使いませんので、キーワード対策が必要な地域を特定することができます。つまりキーワードの認知状況で取り組む地域を絞り込めるようになります。
*「はばのり」は千葉県の九十九里地方の特産品で乾燥させた海藻の一種。鰹節と混ぜて雑煮にかけると磯の香りが効いて美味。
*「ザンギ」は北海道での「唐揚げ」の呼び方。
④商品の検索需要を比較する
複数の商品を販売している場合、検索需要を比較することでどの商品に力を入れるか、どのくらい力を入れるか、振り分ける経営リソースはどれくらいが適切か、といった作戦を立てられます。つまり、売上から見た商品の重みづけに使えるようになります。
⑤競合の認知度を比較する
競合他社、競合商品など、それぞれの認知度を比較することでSEOに力を入れるのか、広告で攻めるのか、といった戦略的な対策を考えることができます。
まとめ
いかがでしたか?
Googleトレンドは無料で使えるツールですが、かなり役に立つというのがわかっていただけたのではないでしょうか?
お金という単位で需要を調べられるキーワードプランナーと併用するとキーワード調査の精度が上がりますよ。
ただし、わかるのは過去の推移(トレンド)に限られます。気をつけてくださいね。
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